女子大10校が合同で「就活ゼミ」 毎日違う企業のインターンを4日間体験
東京女子大学(東京都杉並区)が中心になって実施している「女子大学合同就活ゼミ」という取り組みがあります。女子大は就活の面倒見が良く、きめ細かいサポートに力を入れています。10校の女子大の学生たちが共に学び合いながら自分らしさとは何かを探し、また自分に合った仕事とはどんなものなのかを話し合い、就活への準備に力を入れています。 【写真】ユニークなエピソードを交えながら笑顔で話す学生たち
「私は東京女子大学に通っています。自分にはどんな企業、業種が合うのかを知りたくて就活ゼミに参加しました」 「私は就職したい業界や企業が決まっていません。このゼミで出会った仲間たちの意見なども参考にしながら、自分の目指す方向を考えていきたいと思います」 9月4日に東京女子大学で開かれた「女子大学合同就活ゼミ」で実施された6日間のインターンシッププログラムの初日には、2025年春に卒業予定の3年生27人が参加しました。まずはそれぞれが、自己紹介とともにプログラムに参加した目的を話しました。初対面同士ですが、自分自身のことをおおらかに、ときにユニークなエピソードを交えながら話す姿が印象的でした。
毎日違う企業のインターンを4日間体験
「女子大学合同就活ゼミ」は21年度から始まり、今年で3回目。東京女子大学が中心となって実施しており、参加大学は年々増えて、今年度は実践女子大、昭和女子大、白百合女子大、聖心女子大、清泉女子大、津田塾大、東京家政大、東洋英和女学院大、和洋女子大の10大学(定員500人)に拡大しました。 今回取材したインターンシップは6日間のプログラムで、1日目はグループをつくって事前研修、2日目から分野の異なる4つの企業で1日ずつ、計4日間のインターンシップを行います。最終日は振り返り研修です。 取材した初日は、自己紹介に続いて、グループごとにインターンシップ先の企業分析を行いました。グループの中で、「ファシリテーター(チームをまとめる)」「発表者」「資料作成者」「クラッシャー(目的や流れを確認し、違う意見を出す)」「タイムキーパー」という役割を決め、ディスカッションを進めます。 「企業分析では、会社のホームページは見ずに『企業がお客さんを獲得するために、どんな工夫をしているのか』『その企業の仕事にどのようなものがありそうか、どんな価値観の人が活躍しそうか』を仮説としてまとめていきましょう!」と、プログラムを企画した株式会社カタパルト代表取締役の矢島慶佑さんが声をかけます。企業分析と仮説は事前レポートとしてまとめ、インターンシップ終了後にその仮説の結果をグループ全員でプレゼンします。 初日の終了時刻になっても、学生たちは熱心に話し合いを続けていました。緊迫した雰囲気はなく、誰かが意見を言うと拍手をするなど、温かい空気が終始流れていました。