感染可能性知らせるアプリ6月導入へ 安倍首相「多くの人が活用を」
安倍晋三首相は25日、記者会見し、新型コロナウイルスについて「(感染予防対策など)取り組みを重ねてもなお、感染者の増加スピードが再び高まり、最悪の場合残念ながら2度目の緊急事態宣言の発出の可能性もある」と強調した。そうならないための対策の1つとして、感染者と長時間近くにいたことなどを知らせるスマホ用アプリを、6月中旬をめどに導入する考えを示した。 【動画】「緊急事態宣言」全面解除を表明 安倍首相が会見
安倍首相は「私は(再び)外出、自粛のような、社会経済活動を制限するようなやり方はできるだけ避けたい」と指摘。市中感染のリスクを大きく引き下げることが感染拡大の防止につながるとし、「そのためには感染者をできるだけ早期に発見するクラスター対策を一層強化することが必要。そのかぎは『接触確認アプリ』の導入だ」と述べた。 アプリは、スマホの通信機能を利用し、陽性が判明した人と一定時間近くにいたなど、濃厚接触の可能性が高い人に自動的に通知がくる仕組みだという。首相は、英オックスフォード大学の研究報告を基に、アプリが人口の6割近くに普及し、濃厚接触者の早期確認につなげることができればロックダウンを避けることが可能になる。大きな効果が期待できる、と強調。 そして、「わが国では個人情報は全く取得しない、安心して使えるアプリを、来月中旬をめどに導入する予定。どうか多くのみなさんにご活用いただきたい」と訴えた。