「1か月半でほぼ収束」 安倍首相、コロナ対応の成功強調
安倍晋三首相は25日、記者会見し、新型コロナウイルスが3月以降、欧米で爆発的に感染が拡大しており、「世界では今なお日々10万人を超える新規の感染者が確認され、2か月以上にわたりロックダウンなど強制措置が行われる国もある」と指摘した。そのうえで「わが国では緊急事態を宣言しても罰則を伴う強制的な外出規制などを実施することはできない。それでもそうした日本ならではのやり方で、わずか1か月半で今回の流行をほぼ収束させることができた」と感染の封じ込めに一定程度以上成功したことを強調した。 【動画】「緊急事態宣言」全面解除へ 安倍首相が会見 「まさに日本モデルの力を示したと思う。すべての国民のご協力、ここまで根気よく辛抱して下さったみなさまに心より感謝申し上げる」とも語った。
「ウイルスは確実にいる」
一方で、安倍首相は「緊急事態が解除された後でも私たちの身の回りにウイルスが確実に存在しているということ。感染予防を怠った途端一気に感染が広がっていく、(それが)このウイルスのもっとも怖いところだ」とも言及。「感染防止を徹底しながら、社会経済活動を両立は難しい。リスクはある」とも述べた。 他方、外出時に多くの国民がマスクをしており、スーパーなどのレジでも感覚を空けて並ぶなど「必要な行動変容に協力してくれた」とも語った。そして、「新しい生活様式を取り入れてくれれば最悪の事態は回避できると私は信じている」とした。