ダウン症のある娘のハワイ留学を決断。学校で「教育は保障されている」と言われ安堵の涙
待望の第一子を産んだ直後に、ダウン症と知らされたフリーアナウンサーの長谷部真奈見さん。出産当初は娘がダウン症である事実を受け入れることができず、誰にも明かせないまま、自殺を考えるほど思いつめた時期もあったという。あれから16年、娘さんは今年中学校を卒業し、その後、大きなチャレンジとして家族で世界一周も果たした。 【写真】長谷部さん家族とハワイ留学の様子 ※ 正式名はダウン症候群。染色体の突然変異によって起こり、通常、21番目の染色体が1本多くなっていることから「21トリソミー」とも呼ばれる。筋肉の緊張度が低く、多くの場合、知的な発達に遅れがある。心疾患などを伴うことも多いが、医療や療育、教育が進み、最近ではほとんどの人が普通に学校生活や社会生活を送っている(参考:日本ダウン症協会HP)。 「大好きで大事で大切な娘のことを、出産当時なかなか受け入れられなかった自分を、娘に許してもらいたい」――そんな思いから、長谷部さんが覚悟をもって当時の自らの思いと向き合い始まった本連載は、娘さんの成長とともに新しい変化も生まれ、記事配信するたびに大きな反響を呼んでいる。 第10回は、中学時代の2回の短期留学を経て、今夏からハワイで本留学を始めた娘さんと長谷部さんの奮闘を前後編でお伝えする。
半年前ハワイに。娘の本留学が決まった!
ホリデーシーズンを迎えたハワイ。 至るところでクリスマスツリーや、市庁舎を中心に盛大なイルミネーションが登場し、日が暮れるとホノルルの街はキラキラとした彩りに包まれています。 今年6月末にハワイに移住して約半年、初めて迎えるクリスマスに、娘も私もワクワクしながら、こちらで出会った方々にイルミネーションを観に連れて行っていただきました。 心地よい夜風に吹かれ、年末を感じながら、思い返せば、今年ここに来るまで本当に色々なことがあったなぁと……。娘の学校探しから、家探し……、右も左もわからなかった私たちを、本当に多くの周りの方々が助けてくださって今があるということをいつも感じながら暮らしています。 今回はそんなハワイ生活のスタートや、娘の学校での様子、余暇の過ごし方などをご紹介したいと思います。