ダウン症のある娘のハワイ留学を決断。学校で「教育は保障されている」と言われ安堵の涙
物価高騰の中、なかなか物件が見つからない
ハワイに来る直前まで、夫の夢であった家族で世界一周旅行(別の記事で書かせて頂いています)に出かけていたこともあり、娘のハワイでの学校選びや住まい探しは、旅の途中にあれこれ連絡をとりながら少しずつ進めていました。 円安と物価高とで、ハワイの不動産も値上がり感が想像を絶するほど半端なく、物件情報サイトを見ては途方に暮れたことも多々ありました。色々リサーチを繰り返し、信頼できる現地のリアルター(不動産仲介人)の方をご紹介いただき、その方のご協力のもと、物件の内覧はオンラインで、一連の賃貸契約は全てクラウドサインで完結できました。 南米を旅していた最中に、オンラインで内覧をし、その場で契約など書類のやり取りが始まりましたが、米国民ではない上に、アメリカで不動産を借りた経験もなく、全く信用もゼロからのスタート……。内覧した物件がなかなか決まらなかったり、色々な場面で思うように進まなかったり、時差が有利に働いたり、不利に働いたり、色々ありながら、毎日、一喜一憂しては、悔し涙や嬉し涙を流していたことを思い出します。 ようやく契約成立の連絡を受けたのは、世界一周旅行で南米からアメリカに移動し、カリフォルニア・ナパバレーを走っていた車中でした。初月の家賃など含めた諸々の送金はインターネットバンキングで、まさに世界中どこにいても、ほぼ全てがリモートで出来るとても便利で有り難い時代になったことを実感しました。お世話になったリアルターの方をはじめ、本当に最後まで辛抱強く協力してくだった方々には感謝してもしきれません。 ようやく家が決まってほっとしたのも束の間、家具付き物件ではなかったため、引っ越しにあわせて、インターネットで家具を注文して配送手配をしようと思い、慎重に商品を選び、いざ購入画面へ進むと、「ハワイ州とアラスカ州は配送対象外です」との表示が……。引越しまでカウントダウンに入ったタイミングでのこの出来事には挫折しそうになりましたが、そんな時、知り合いが、ちょうどハワイから引っ越しされる方がいるとご紹介くださったのです。本当に救われる思いで、タイミングよく、その方から家具を一式、安価でお譲りいただきました。その方々とは今でも交流が続いていますが、こうしたご縁のひとつひとつのお陰で今があります。 こうして、私たちがハワイ到着した日のうちに、準備のためにお世話になった方々に出来る限り直接お会いして(それまでZoomやLINE、メールでのやり取りのみでしたので)お礼をお伝えできて、ようやくほっと一安心したものでした。よく考えてみれば、会ったこともない私たちのサポートをして下さったなんて、どれほど、ご紹介下さった方々の信頼をお借りしていたのかということが今になって身に沁みて感じられます。