故障で苦しんだ五輪&世界陸上入賞者の廣中璃梨佳が今季初レース 過去2回区間賞の3区でパリ五輪代表らと対決【クイーンズ駅伝】
◆五島莉乃(資生堂) 「日本のトップで戦っている選手たちと正々堂々、思い切り勝負したい気持ちがあります。オリンピックに出場した選手同士ということは意識しませんが、チームのために私にできる最大限の走りをしたい。(昨年廣中が出した33分04秒の区間記録も)チームのために更新できたらいいですね。1区と2区の流れをさらに勢いをつけ、次の選手につなげていきたいです」 ◆樺沢和佳奈(三井住友海上) 「抜かれたら付いて行きたいです。選手個人に対してどうこうしたい気持ちはありませんが、チームのために私ができる3区の走りをしたい。(三井住友海上の目標である)クイーンズエイト(次回出場権を得られる8位以内)を争うチームの選手に対してはガツガツするかもしれません」 ◆小海遥(第一生命グループ) (自身の走りのどこを見てほしいか、という質問に) 「駅伝なので最初からハイペースで突っ込むこともありますが、突っ込んでつらくなってもペースダウンしないところを見てもらえたら。走りで自分の気持ちを体現できたらいいな、と思っていますので、チームのために、つらそうになっても走れるところを見せたいです」 ◆佐藤早也伽(積水化学) 「昨年の3区は(区間賞の廣中と23秒差の区間2位でも)前半から攻めた走りができませんでした。(廣中と5秒差で区間2位だった)21年の方が5km通過が15分40秒くらいで突っ込んでいます。昨年もチームが(3区で)トップに立てたことはOKだったのですが、満足度では自分のスピードが速くてトップに立てた21年の方が大きかったです。去年は前半が1人だったこともありますが、今年は前半から攻めていきたい」 トップ選手が多く出場する3区の対決は、かなり激しいものになるだろう。結果として勝者が生まれれば、敗者も決まる。勝負の世界では避けられないことだ。 だがタイムや順位で負けた選手も、走りの内容次第で次へのステップとすることができる。そのプロセスにも注目していきたい。
(TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター) 写真は前日会見の廣中選手
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