「コロナに明け暮れた1年」 愛知・大村知事が年末会見「今一度対策徹底を」
愛知県の大村秀章知事は28日、県庁で臨時会見を行った。新型コロナウイルスの感染者数を発表するために平日は毎日開いてきた臨時会見も、この日が今年最後となる。大村知事はこの1年を「コロナに明け暮れた1年だった」と振り返った上で、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染が拡大する中、「特に年末年始は人が動く時期。自分がうつらない、人にうつさないために基本的な感染防止対策、適切な行動を今一度お願いしたい」と呼び掛けた。 【動画】「コロナに明け暮れた1年」 愛知・大村知事が年末会見
県内3、4例目が判明、いずれも海外渡航歴はなし
県内のこの日の新規陽性者数は11人で、1週間前より3人増えた。大村知事は「リバウンドとは言えず落ち着いてはいるが、東京や大阪も増えており、注視をしていかなければ」と述べた。 オミクロン株については、同株の疑いがあるコロナ感染者の検体に対してゲノム解析をした結果、新たに2人の同株の陽性が判明。県内のオミクロン株判明は4例となった。新たに判明した2人は互いに関係性のない20代の男性で、いずれも海外渡航歴はなく、市中感染と考えられる。2人ともワクチンは2回接種済みで、症状は軽症だが医療機関に入院中だという。 大村知事は「実際(のオミクロン株の陽性者)は判明した方の何倍もいるのだろう。もうだいぶオミクロン株の割合は増え、デルタ株から置き換わっていると危惧される」と危機感を示した。
余剰の牛乳、知事も一杯飲んで対策アピール
コロナ禍もあり全国的に深刻化している牛乳や乳製品の余剰に対し、消費拡大を呼び掛ける「モ~ッと牛乳飲モ~」キャンペーンも発表した。 愛知県は牛乳生産量が全国8位の「酪農県」である一方、名古屋市のような大都市を抱える一大消費地でもある。大村知事は、県が行っている乳業メーカーに対する支援策などをアピールした上で、「年末年始にぜひ一杯でも多く飲んで」と呼び掛け、自らコップに注がれた牛乳を飲み干した。 (関口威人/nameken)