趣里&ジェシーの周りにいる「モンスター」とは? 弁護士演じる難しさも語る
趣里が主演を務めるドラマ「モンスター」が、10月14日よりカンテレ・フジテレビ系にて放送。“常識”に捉われず、“感情を排除して”相手と向き合う得体の知れないモンスター弁護士・神波亮子(趣里)が、時に法が追いついていない令和ならではのさまざまな問題と向き合い、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かう異色のリーガル・エンターテインメントだ。 放送を前に、主人公・亮子役の趣里、亮子が入所する法律事務所の若手弁護士・杉浦義弘を演じるジェシー(SixTONES)に、役に対する思いや互いの印象などを聞いた。
──弁護士役ということですが、台本を読んで感じたことを教えてください。 趣里 「裁判では白か黒を決めますが、弁護士は黒だと分かっていても弁護をすることもあると思いますし、さまざまな角度から物事を見なければいけない。無罪を勝ち取ればいいというわけではなくて、法律を通して人間の本質を見ていくことが大切だと感じました。『モンスター』というタイトルの通り、誰が本当にモンスターなのか? というところを写し出していきたいです」 ジェシー 「自分の発言で人の人生を左右させてしまう職業なので、いつも以上に真剣に向き合っています。とにかく難しいですね。『アンチヒーロー』(TBS系)で弁護士を演じられた長谷川博己さんと食事に行った時に、『緊迫したシーンは緊張するけれど、その緊張感がリアルに見えるよね』と話をしました。いろいろ深いなと感じています」 ──演じる役の魅力的な部分を教えてください。 趣里 「真実にたどり着くまで諦めないところ。絶対裁判に勝つという信念があり、振り回されながらも、周りの人が『先生にお任せしたい』と思ってしまう引力が魅力的なキャラクターです」 ジェシー 「弁護士で、法律用語をスラスラしゃべっているという時点で魅力的です(笑)。自分を曲げないところや、なんだかんだ亮子に付いていったり、心配したりする優しいところもいいなと思います」 ──お互いの印象はいかがでしょうか。 ジェシー 「ちょうど4年前にバラエティー番組でご一緒して、とても明るい人だなと思っていました。その時は東野幸治さんと佐藤栞里ちゃんもいて、今日からみんな友達だね! と話してから4年ぶりの再会です(笑)」 趣里 「オリンピック並みに期間が空きました(笑)。私も、ジェシーさんは場を盛り上げてくださる明るい人という印象です。初めて共演するこの状況と、ドラマ内の2人の状況を重ね合わせて考えると、何が出てくるか分からない面白さがあります」 ──演じる役に共感する部分はありますか? 趣里 「思ったらすぐ行動する部分は少し共感できますが、亮子ほどではないです(笑)。私はとても怖がりで、石橋をたたいて渡るタイプですね」 ジェシー 「杉浦はエリート弁護士でプライドも高くて…。共感できる部分があまりないです(笑)」 ──亮子と杉浦はでこぼこコンビですが、趣里さんとジェシーさんから見てこの2人はどうでしょう? 趣里 「亮子の行動は大迷惑だなと思っています(笑)」 ジェシー 「杉浦は慎重派なのに対して、亮子はどんどん行ってしまう。そんな亮子に杉浦が付いていく掛け合いのシーンが多く、演じていても『え? どこ行くの?』とハラハラします。納得はしていない部分はありますが、認めざるを得ない部分もあるので、『じゃあ付いていくか!』と思うのでしょうね」