憧れのクラブ・FCバルセロナで感じた手応えと課題。原田快が歩む「世界最高峰」への旅路【独占インタビュー|フットサル】
目標は「最短の2年で戻ること」
──9月から新たなチームでのシーズンが始まります。ショタは過去に吉川智貴選手が在籍していたことでも知られていますが、どんなチームなんでしょうか? 今名古屋の監督に就任したイマノル監督がこのチームを長年率いていましたが、若手をすごく大事にしてくれる環境だと聞いていて、成長できそうな環境だなとはずっと思っていました。 ただ自分が「行きたい」と言って加入しても、試合に出れる可能性は少ないだろうなあと。そしたら、タイミングよくショタから僕にオファーを出してくれました。 ──長年携わってきた監督が離れて、大きく変わった部分はなさそうですか? コーチがやり方を引き継いでいるので、まったく変わらないみたいです。 吉川(智貴)選手がいた時はプレーオフに入るくらいの力があって、少しずつ成績は落ちてしまっていますが、若手育成のチームでありながら、1部でも落ちない強さをもっている。国内での評判も高さも変わらないです。 ──戦術のスタイルとしては? クワトロベースで、マンツーマンディフェンスです(笑)。僕、クワトロも苦手なので、武者修行です。 ──バルセロナの監督からは、期限付き移籍について何か話をされましたか? 監督からは、特にはなにもなかったですね。でもクラブのスポーツダイレクターは、「ココロの代わりの選手を探すのは大変だけど、レベルアップを優先してほしいからいい選択だと思う」と言ってくれました。 もともとクラブとして期限付き移籍は前例は少なかったみたいなんですが、ここ最近「若くていい選手を迎え入れる」という狙いが強まっているみたいで、背中を押してくれました。今のところ、僕ともう一人違う選手が、それぞれ別のクラブに2年間行くことが決まっています。 ──レジェンド選手が多い印象ですが、少しずつ世代交代をしようとしているということなんですね。 たぶん、そうだと思います。 僕のことも完全に手放すのではなく、レンタルでキープしておいてくれているのも、将来的に必要な選手として成長して戻ってきてほしいと思ってくれているからこそなのかな、と。だから期待に応えてもう一度バルセロナで、恩返しがしたい。 そのために、まずはショタで結果を残さなければ当然戻ることはできないので、本当に勝負所ですね。 ──個人としても、また新たな一歩を踏み出しますが「世界最高峰の選手になる」という目標への道筋は、現時点で見えてきていますか? 今バルセロナのチームメートに、23歳のママド・トゥーレという背が高くて速いフランス人の選手が活躍しています。 彼を見ながら「3年後の自分」を考えると、やれる自信はある。確信とまではいかないですけど、あのくらいのレベルに到達して当たり前だよなとは思っています。 ──最後に新シーズンを迎えるにあたっての目標を、聞かせてください。 個人として一番に考えているのは、バルセロナに戻ること。そのために、点を取ったりアシストをして、目に見える活躍をしないといけない。 でも、それは僕のなかではまずチームありきの話なので、チームがいい成績を残すことが最優先です。 ショタも昨シーズンはあまりうまくいかず、監督と一緒にファビーニョも名古屋に行ってしまった。彼に代わるアタッカーを探していたという背景もあって僕に声をかけてくれたとも思うので、チームも勝って、自分もゴールとアシストをして、バルセロナ側にも必要な選手だと思わせて、帰る。 最短の2年後に、「バルセロナのトップチーム」に戻ることが今の目標です。
【関連記事】
- 【移籍情報】バルセロナ・原田快がショタFSへ期限付きで加入!スペイン国内で新たな挑戦へ
- 名門・FCバルセロナで日本人初のトップチームデビュー!18歳で夢を叶えた原田快「めちゃくちゃ緊張した」
- 「歴史的瞬間!」バルセロナ・原田快が世界最高峰のスペインリーグで待望デビュー!総合型スポーツクラブ史上初めて、日本人がトップチームのピッチに立った瞬間
- 日本代表】原田快「自分だけ決められなくて『こいつ使えねえな』と思われても嫌。自分が決めて盛り上がる、目立つプレーで勝利に貢献したい」
- 【日本代表】原田快「攻撃の1対1はお前の部分だって言われています。遊び心のあるプレーとか股抜いてゴール決めたりとか、そういうのはやっていきたい」