憧れのクラブ・FCバルセロナで感じた手応えと課題。原田快が歩む「世界最高峰」への旅路【独占インタビュー|フットサル】
勝っている時に試合に出るには、守備力が必要
──快選手は、天才肌で試合でも“遊び心”を忘れないテクニシャンのイメージです。一方で、スペインのビッグクラブでそういったプレーが許される選手になるには、ただ試合に出るよりももう一つハードルが高いのではと、少し心配していたのですが……。 自分の強みを出すということに関しては、正直そこまで複雑には考えていないというか(笑)。いつもどおりのマインドで、いい意味で“テキトー”というか。 チームの仲間も、そんな僕を否定するとかはないですし、試合に出たら「自分がやりたいことをやれ」とフェラオ選手やピト選手からも言われていて、そのとおりにしています。 もともと僕自身、上下関係が厳しいのは好きではないし、自分より年下に「ココロ!」と言われても何も気にしない。逆にバルセロナでは年上の選手にも、「動いてよ」とか「俺に出せよ」という要求も普通にしています。 さすがに日本人の年上の選手にいきなりそういう態度は取らないですけど、仲良くなってからは敬語はあまり使わない。そこは日本でも、代表でも、スペインでもずっと変わらないですね。 ──それでも、やはり守備の力は求められるんですね。 たとえば負けている時であれば、僕の攻撃力やチャンスメイクが生きる場面がたくさんありますけど、勝っている時に試合に出るには、守備力が必要になってくる。いくら攻撃が得意だと言っても、ある程度はディフェンスもレベルアップしないと試合に出るのは、難しいのかなと。 例えばチームメートのピトとかと1対1をしても、すぐ股を抜かれちゃうんですよ。すごく悔しいし、ムカつきます(笑)。 UEFAの準決勝と決勝は、僕とスペイン代表のカテラと、ブラジル人選手のマテウスはディフェンスができないから、自陣で相手のキックインになったら、誰か一人は変えるよと言われてました(苦笑)。 ──苦手というよりも攻撃にタレントを持っているぶん、そもそもあまり練習してきてないのかなという印象もありますが……。 そうですね(笑)。ひたすらボールを持って足元でこねてということばっかりやっていたし、自分の親が監督でしたけど、方針としては全く守備的なチームではなかったので……。 特にマンツーマンディフェンスは苦手で、ゾーンの方がまだできる。わがままかもしれないけど、守備であんまりパワーを使いたくないんですよ。それだけでヘトヘトになっちゃうし、ついていけなくなって簡単に裏を取られてしまう。そこはもっと鍛えないといけないです。
【関連記事】
- 【移籍情報】バルセロナ・原田快がショタFSへ期限付きで加入!スペイン国内で新たな挑戦へ
- 名門・FCバルセロナで日本人初のトップチームデビュー!18歳で夢を叶えた原田快「めちゃくちゃ緊張した」
- 「歴史的瞬間!」バルセロナ・原田快が世界最高峰のスペインリーグで待望デビュー!総合型スポーツクラブ史上初めて、日本人がトップチームのピッチに立った瞬間
- 日本代表】原田快「自分だけ決められなくて『こいつ使えねえな』と思われても嫌。自分が決めて盛り上がる、目立つプレーで勝利に貢献したい」
- 【日本代表】原田快「攻撃の1対1はお前の部分だって言われています。遊び心のあるプレーとか股抜いてゴール決めたりとか、そういうのはやっていきたい」