憧れのクラブ・FCバルセロナで感じた手応えと課題。原田快が歩む「世界最高峰」への旅路【独占インタビュー|フットサル】
新天地への移籍の決断は、「3時間」で
──改めて、憧れのクラブで過ごした2年目のシーズンを振り返って。 1年目に比べてBチームでの出場時間が減ってしまい、練習も含めてもAチームの活動に帯同していた時間のほうが長かったと思います。 いい経験はできましたけど、監督から「こうだから」と言われているわけではなかったので、あまり納得はできていませんでした。 ──考えられる原因は何かあるのでしょうか? 監督からは、常に攻撃で違いを出して自分の強みであるアシストやゴールを生み出すことを常に求められていました。そこは自分でも自信があったのですが、Bチームはフィールドの選手が9人いて、そのうちの5人が左利きなんですよ。そこの競争が激しかったというのは一つあるかもしれません。 あと、日本でもスペインでも言われ続けているのは「オフェンスについてはもう世界で通用する力をもっている。だから、ディフェンスとフィジカル面を強化してほしい」ということ。 そのために筋トレにも力を入れて、守備の時の入れ替わりや最後尾まで戻りきるということを、意識はしていたんですけどね……。 ──ショタFSへの移籍を決めたのは、いつごろだったんですか? シーズンが終わって、日本に帰ってきたときはまだ全然話はなくて、バルセロナで来シーズンもやるつもりでいました。でも、帰ってきて3日後くらいに急に代理人から連絡が来て、「ショタからレンタル移籍のオファーが来ているけどどうする?」「3時間以内に決めてほしい」と。 この2年はBチームでの活動がメインで、トップチームの試合は出れても2~3分くらい。だから、代理人はショタでコンスタントに出場できた方がいいんじゃないかとアドバイスをしてくれて、たしかになと思って、期限付き移籍を決めました。 ──ずっと憧れていた「バルセロナ」の肩書きや恵まれた環境から一度離れる決断は、簡単ではなかったのでは? そうですね。正直、周りからの見られ方も変わるし、今いる場所から離れると言うのは怖さもあります。でも僕は「バルセロナ」という名前だけにこだわって、ずっとBチームで主力としてプレーしていくつもりは、もともとありません。あくまでトップチームで活躍することが目標です。 だから、ショタで経験を積むことが今の自分にとってはベストな選択なんじゃないかな、と。親にも相談しましたけど後押しする言葉をもらったし、大変だとは思うけど、今から楽しみです。
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