【警鐘】トランプ氏と中国が手を組む最悪なシナリオも…中国国内で削除された習近平側近による“台湾統一戦略”に関する文章を入手!「新型統一戦争」呼ばれるその緻密な計画とは…?【独自解説】
「台湾は中国の一部と法で規定」「2週間の海上封鎖」「アメリカと手を組む」習近平国家主席の“戦略ブレーン”の著書から削除された幻の章、「反台湾独立から祖国の完全統一」その恐るべきシナリオとは…
2023年9月、峯村氏は「中国『軍事強国』への夢」という本を出版しています。これは中国国防大学教授の劉明福氏の著書「強軍の夢」を翻訳したものです。この劉明福氏は、習近平国家主席の戦略作りや政策決定に影響を与える「戦略ブレーン」といわれています。しかし、著書「強軍の夢」が2020年に出版さたとき、中国国内では草稿の約6割が削除されたということです。なかでも、第5章 「反台湾独立から祖国の完全統一」は全部削除されてしまいました。峯村氏は「中国にとって都合が悪いと判断された」としています。その削除された内容は、「知恵を持って戦うことで敵の心を潰し、人命だけでなくインフラなども一切破壊せず併合を図る中国側の大勝利を目指すもの」で、劉明福氏は「新型統一戦争」と呼んでいます。 Q.ばれるとまずいことが書いてあったのですか? (峯村氏) 「削除された部分も全部入手して翻訳作業をしていたのですが、訳しながら、『これは削除されるよな』と思いました。これから習近平国家主席が台湾を統一したいと思っているのに、そのブレーンが戦略をボロボロ喋ったら、『そりゃだめだと言われるにきまってるな』というような内容です」
峯村氏が想定するシナリオによると、今年のアメリカ大統領選でトランプ前大統領が再選し、2025年1月に就任。大統領に就任したトランプ前大統領は、中国の最恵国待遇を撤回し“一つの中国”政策と“戦略的曖昧性”の見直しを行い、最大で約2700億円の武器を台湾に売却する方針を明らかにするといいます。 Q.トランプ前大統領が大統領に返り咲いた場合、中国に強く出ますか? (峯村氏) 「側近に聞くと、トランプ元大統領は世論の風を読むのがとても敏感な人だそうで、今アメリカの世論は中国に対して極めて厳しい意見が強いので、演説などでも『中国ふざけるな!あいつらが仕事を奪ったんだ!』とも言っていますし、最恵国待遇も撤回すると言っていますので、これが引き金になります」 Q. 台湾は“ねじれ議会”となっていますので、アメリカから武器を購入できるかも怪しいのでは? (峯村氏) 「台湾の立法院は過去にもねじれていたことがあり、その時アメリカから潜水艦売却の提案があったのですが、予算案が野党国民党の反対で通らなかったということがありました。今、同じ構図なので、武器を買えない可能性はあります」 武器の購入ができたとして、これにより台湾は、中国による軍事圧力に対向するためアメリカとの連携をさらに強めることになります。中国は、台湾への武器売却は中米関係を危うくする行為だとして、必要な対抗措置を講じるといいます。
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