自分の時間がないなら試してほしい「しないことリスト」。絶大な効果を出すためのいくつかのコツ
時間を無駄にしないリマインダーになる
褒め言葉で励ましてくれるだけではなく、必要なときには「厳しい愛情」からのフィードバックをくれる友人のように、このリストは説明責任を示すビジュアルとして機能し、1日の重要な部分にフォーカスできるようになりました。 リストをつくるときに、まず毎日の活動で役立っていないものを考えました。明らかなものもありましたし、気づかないうちに忍び込んでいるものもありました。 また、リストに載せるために表現をひっくり返したものもありました。たとえば、8時間動かないでいること、ニュース消費に時間を費やしすぎること、机の上を意味なく散らかしておくことなどです。 最初はこれらの項目をGoogle ドキュメントに集めましたが、最終的にはやるべきではない行動をもっともシンプルな形式(罫線入りの紙)に記すことにしました。 紙という触ることのできる媒体を使うことによって、プロジェクトを区別することができただけではなく、タスク管理のために、PC上でウィンドウとアプリを行ったり来たりする回数も減りました。 心身の疲労感も減った 最終リストには7項目が残りました。「目のために休憩することを忘れない」「1カ所に1時間以上座らない」など、どれもシンプルなものばかりでした。 この新しいルールに固執するがゆえに、最初はフロー状態が中断されてイライラすることもありました。 でも、使っていくにつれてリストの効果に気づきました。今まで感じていた心身の疲労感が減ったのです(目が冴えている状態が続いて、長い休憩を取ることも少なくなりました)。 午後に感じていた倦怠感もそれほどではなくなり、午後の仕事時間が確保できるようになりました。 カフェインを飲み過ぎないこともリストに入れていたので、もっと水を飲むようになりました。そして、それはPCから離れて、ちょっと一息入れるためのメンタル面のリマインダーにもなったのです。 ある行動をルーティンから除外したことで、その行動の価値(または価値がないこと)がずっと明らかになりました。 たとえば、これまではSNSのニュースフィードを1日中定期的に更新していました。最新のニュースが見られて、仕事の役に立つのです。 しかし、この方法では複数のサイトに掲載されている同じようなニュースを何度も見ることになり時間の無駄です。このプロセスでは、知らないうちにエネルギーが消耗され、そして多くの時間も費やされていました。 ですから、感嘆詞が飛び交う見出しを見るたびにそれに飛びつくのではなく、ニュースをレビューするのは10分間だけと決めました。 そうすると、似たようなキーワードにはさっと目を通すだけになり、同じような情報は省略できるようになったのです。