「営業利益率5%」の高利益率体質めざしてD2Cシフトを進めるペットゴーの戦略
ペットフードやペット関連ヘルス商品のECを展開しているペットゴーは今期(2025年3月期)から3年間、D2Cブランドに経営資源を集中する「D2Cシフト」を成長戦略に掲げている。 ┌────────── NB主体の事業構造は、NB側の戦略により当社業績が左右される影響度合いが大きい。そのためD2Cブランドを主体とした事業構造にシフトしていくことにより、高い成長性・利益率への質的転換を推進していく。(ペットゴー) └──────────
こうした理由を踏まえ、D2Cブランドによる自社ブランド商品を拡充し、利益率の高い事業構造への変革を推進する。
ペットゴーがD2Cブランドを立ち上げたのは2020年。2024年3月期のD2Cブランド売上高は13億7100万円で前期比34%増。全社売上高に占めるD2Cブランド売上の割合は同4ポイント増の14%に増えた。2024年3月期に2.5%だった営業利益率は、2027年3月期に5%まで引き上げる。 2024年3月期連結業績は、売上高が同1.2%減の99億500万円、営業利益は同4.6%増の2億4700万円、経常利益も同4.6%増の2億4100万円、当期純利益は同12.4%増の1億7200万円。 自社オンラインサイトによる売上高は同6.7%増の33億9600万円で、自社オンラインサイトによる売上比率は、2023年3月期の31.7%から同2.5ポイント増の34.2%に拡大した。
今期の連結業績予想は、売上高が前期比4.9%増の103億9500万円、営業利益は同26.7%増の3億1300万円、経常利益は同26.8%増の3億500万円、当期純利益は同23.1%増となる2億1200万円。前期は2.5%だった売上高営業利益率は、同0.5ポイント増の3.0%を計画している。