パ6球団職員が「自信持てるきっかけに」 若年層ファンの満足度高める米の取り組み
今年度2回目の開催となった「パ・リーグビジネススクール2024」
11月15日、パ・リーグ6球団の球団職員とパシフィックリーグマーケティング(PLM)の社員を対象とした「パ・リーグビジネススクール2024」がオンラインにて開かれた。今年度2回目の開催となった今回は235人が参加エントリー。スポンサーシップ戦略をテーマに、近年のトレンドや米国プロスポーツチームの具体的な施策を用いた講義が行われた。 【写真】ドラ1の“彼女”が「美人すぎ」 恋人繋ぎで登場に大注目「可愛い」 パ・リーグビジネススクール(PBS)は、国内外のスポーツビジネスの事例や一般ビジネスを学べる講座として2017年に開設。2020年6月からは、マサチューセッツ州立大学アマースト校アイゼンバーグマネジメントスクール内マーク H.マコーマック スポーツマネジメント学科(The University of Massachusetts Amherst, Mark H. McCormack Department of Sport Management)(以下、UMass)とPLMがパートナーシップ契約を結び、スポーツマネジメントに関する学術的知識や、アメリカの最先端スポーツビジネスの情報を発信している。 講義の冒頭では、スポンサーシップの意義について解説された。プロスポーツチームのビジネスにおいて、スポンサー収入は大きな収益源となっている。他方、企業はスポーツチームとスポンサーシップ契約を結ぶことで、チームのファンからの認知度やブランドイメージを上げ、利用率や購買意欲を高めるというメリットを享受できる。チームとファンが心理的に強く結び付いているスポーツ業界では、その効果を得られやすいのだ。 ゲストスピーカーのWilliam Norton教授によると、消費者の認識に大きな影響をもたらすスポンサーシップは世界的にその市場を拡大しており、今後もさらに成長を加速させるという。特に顕著なのがAIやテクノロジーのカテゴリーで、トラッキングデータの提供やデータ分析などに活用されている。このような昨今のトレンドのほか、スポンサーに対して提供する価値を最大化・多様化することの重要性や、その方法が説かれた。 さらに、William教授はケーススタディとしてMLBで実施されている取り組みも紹介した。MLBとソフトウェア企業は、“Live Content Creator”というプログラムを行っている。このプログラムでは、球場で撮影された選手の写真や動画を、企業が選手のSNSアカウントに提供。選手は試合後すぐに投稿することが可能となり、SNSをよくチェックしている若年層のファンの満足度を高めることに寄与している。