【ONE】悪びれないロッタンがスミスを大流血させ勝利 直後に武尊とバチバチ“フェイスオフ”
<ONEチャンピオンシップ:169大会>◇9日◇タイ・ルンピニースタジアム(バンコク) 【写真】武尊と額と額を合わせて“フェイスオフ”したロッタン(右) 公式計量をクリアできず、フライ級(-135ポンド=約61・23キロ)ムエタイ世界王座を剥奪されたロッタン・ジットムアンノン(27=タイ)が、135・5ポンド(約61・46キロ)契約ムエタイでジェイコブ・スミス(32=英国)と対戦した。 スミスが勝利した場合のみ王座獲得という変則王座戦(3分5R)で行われたが、ロッタンがまったく悪びれずに普段通りの強さを発揮。対戦が期待される武尊がリングサイドで見守る中、3Rには突き上げるような左ヒジでスミスの右目下をカットし、大流血させての判定3-0勝利を飾った。スミスとは22年にも戦っているが、その時も流血させて勝利しており、またしても鬼神のような強さのロッタンを見せつけた。 ロッタンは試合後のインタビューで計量失敗について聞かれると「ベルトを失ったことについては本当に後悔している。子供の頃から必死にムエタイを頑張ってきて獲得したベルトだったから。でもこれだけは言っておく。いつか絶対あのベルトは取り戻す。タイの人々のもとに」と力を込めた。 そして今後について聞かれると「ファイターとして、獲得できるベルトは全部獲りたい。今回失ったベルトも絶対に取り戻す。しかし試合を組んでもらえるかどうかはチャトリCEOしだいだ。まずチャトリCEOに計量失敗を謝りたい」と話した。 ロッタンはその後、武尊をリングに呼び寄せると、額と額を合わせて“フェイスオフ”。武尊がタン・ジンに勝利した9月の「ONEフライデーファイツ81」の時と同様に対戦への機運を高めた。