【決算おさらい】ファストリなど国内アパレル関連大手15社の注目トピックを解説
ストライプインターナショナル(2024年1月期):991億円
売上高:991億6500万円(前期比1.7%減) ※非上場企業のためその他の詳細は非開示 <主なトピック> ・トップが交代。元フェイラージャパンの川部将士氏が社長に就任。 ・値引き販売の抑制と仕入れ量の適正化により、営業利益が大幅伸長。4年ぶりに黒字回復。 ・2023年春夏シーズンから「アース ミュージック&エコロジー(earth music & ecology)」が再リブランディングに着手。 <今期の注目> ・「アース ミュージック&エコロジー」が2024年秋で25周年。新パーパス「いいことある服。」を発表。 ・OMOビジネスを強化。LINEミニアプリを起点とした会員獲得の強化や、ECと店舗を連動させたサービス展開に注力。 ・気候や為替といった事業環境の変化に対応し、消費者が手に取りやすい価格で商品を提供し続けることを目的に、自社サプライチェーンの改革を実行。 2025年1月期連結業績予想 非開示
三陽商会(2024年2月期):613億円
売上高:613億5300万円(前期比5.3%増) 営業利益:30億4700万円(同36.3%増) 当期純利益:27億8700万円(同29.3%増) <主なトピック> ・7期ぶりの黒字化となった2023年2月期から、2期連続の営業黒字。 ・「ブルーレーベル/ブラックレーベル・クレストブリッジ(BLUE LABEL/BLACK LABEL CRESTBRIDGE)」「マッキントッシュ ロンドン(MACKINTOSH LONDON)」「ポール・スチュアート(Paul Stuart)」など7つの基幹ブランドは全て営業黒字を達成。 ・インベントリーコントロールを推進しプロパー販売を強化したことで、粗利率は前期から0.2ポイント改善。なお、秋冬物の販売不振によるセール販売増加で計画からは0.4ポイントのマイナスに。 ・実店舗は前期比6%増と堅調に推移。ECは2023年9月のリニューアルに伴う稼働停止の影響もあり、EC単体の売上高は同1%減だった。 <今期の注目> ・中期経営計画の最終年度。売上高、売上総利益は計画達成見込みも、販管費が当初計画を11億円上回ることが予想されるため、利益項目は中期計画から下方修正。 ・基幹ブランドの直営店・アウトレット出店を強化。 ・店舗試着サービス「TRY & PICK」の拡大などにより、OMOを推進。EC+実店舗の相互補完体制確立を目指す。 2025年2月期連結業績予想 売上高:625億円(前期比1.9%増) 営業利益:33億円(同8.3%増) 親会社株主に帰属する当期純利益:31億円(同11.2%増)