今回もあるか? 五輪後に欧州に旅立った日本人選手6人。欧州で成功を収めた新旧日本代表の主力たちも
サッカーU-23日本代表はパリ五輪(オリンピック)をベスト8という結果で終えたが、この国際大会で世界のマーケットに名を示した選手はいるだろうか。閉幕まで約1ヶ月となった欧州の移籍市場で、新たな日本人選手が海外への道を切り開くかもしれない。今回は、過去の事例として五輪後に日本から欧州リーグに挑戦した6選手を紹介する。
FW:三笘薫(みとま・かおる) 生年月日:1997年5月20日 移籍先:川崎フロンターレ→ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン(イングランド) 移籍日:2021年8月10日(東京五輪後) 近年で、オリンピック後に日本から海外へ移籍をした最大のタレントは三笘薫だろう。2021年に開催された東京五輪の3位決定戦から4日後となる8月10日にプレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンへの移籍が発表された。 三笘は東京五輪の前年にあたる2020シーズンに大ブレイク。このドリブラーにとって、2020シーズンがJ1リーグのデビューシーズンだったが、1年目でいきなり13得点12アシストという圧巻の活躍を披露して日本中を驚かせた。川崎フロンターレのJ1制覇の立役者の1人となり、森保一監督が率いる東京五輪のメンバーにも名を連ねた。 2021シーズンも引き続き川崎フロンターレで大活躍をしていた三笘は、本大会でも主力としての活躍が期待されたが、開幕前にコンディション不良となったためスーパーサブとして起用されることになった。U-23メキシコ代表との3位決定戦で自身の五輪初ゴールを決めたが、大会を通してわずか3試合の途中出場に留まるなど、本領を発揮できないまま五輪が終わった。 まだA代表の経験がなかったもあり、三笘にはイギリスの労働許可証(VISA)が発行されないため、2021/22シーズンはブライトンのオーナーがベルギーで保有しているロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへ期限付き移籍をすることになる。2022/23シーズンにブライトンへと復帰すると、1年目から1シーズンの日本人最多得点記録を更新するなど世界的に注目を集めるタレントへと成長した。