4輪進出へのさらなる一歩か!? ヤマハ発動機とケータハムがEVスポーツクーペ開発で協業
新型EVスポーツクーペ用のパワートレインを提供
ヤマハ発動機は、トヨタと2000GTをはじめとしたスポーツカーの共同開発をはじめ、トヨタのエンジン開発に深く関わってきた。2023年の「ジャパン・モビリティ・ショー」では、モーターサイクルをはじめ、電動コミューター、eバイク(電動アシスト自転車)、水素エンジンなどの開発にも注力。電動化への対策も積極的に推進している。 【写真33枚】ヤマハ発動機がパワートレインの提供など車両の開発での協業を発表したケータハムのEVスポーツクーペ、「プロジェクトV」の詳細画像をチェック ◆プロジェクトVにパートナーとして参画 このほど、ヤマハ発動機は、VTホールディングス傘下の英国ケータハムが量産、市販化に向けて開発を進めている新型EVスポーツクーペ・プロジェクトの「プロジェクトV」にパートナーとして参画し、協業を進めると明らかにした。ケータハムのEVスポーツクーペにヤマハ発動機のノウハウが活かされることになる。 ◆完成目標は、2025年半ば頃 ケータハムは、2023年7月に英国のモータースポーツイベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で、2024年1月には東京オートサロンでプロジェクトVのコンセプトカーを発表した。 プロジェクトVは、Light-weight(ライトウェイト)、Simple(シンプル)、Fun-to-Drive(ファン・トゥ・ドライブ)という、ケータハムのドライビングプレジャーを最重視するDNAを受け継ぐEVスポーツクーペ。現在は量産市販化に向けて、東京アールアンドデー(東京R&D)と、2025年半ば頃の完成を目標に、プロトタイプ車両の開発、製作が進められている。 ◆車両の運動制御にも技術や知見が盛り込まれる ヤマハ発動機は、独自開発したEVのパワートレイン主要部である「eアクスル」の試作品をケータハムと東京R&Dが製作を進めるプロトタイプ車両向けに供給。車両の運動制御にもヤマハ発動機の技術や知見が盛り込まれ、「Caterham Powered by Yamaha Motor」(ケータハム・パワード・バイ・ヤマハ)の実現を目指すとしている。 ヤマハ発動機は、最先端の小型・軽量電動パワートレインの開発に取り組んでいて、2024年3月にはフォーミュラE世界選手権への参入も表明済みだ。ケータハムの新型EVスポーツクーペにヤマハ発動機の知見を注ぎ込むことで、今までにはない新たなEVを実現できるのか目が離せない。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部
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