『SEMAショー2024』の主役たち ド派手なカスタムカー 41選 前編
トヨタ4ランナーTRDサーフ・コンセプト(2024年)
トヨタのコンセプトカーはSEMAの常連だ。新型の2025年モデルをベースにした4ランナーTRD サーフ・コンセプトは、その中でも最高傑作の1つだ。マーティ・シュワーター氏とトヨタ・モータースポーツ・テクニカル・センターのチームは、1980年代の南カリフォルニアを走っていた4ランナーにインスパイアされ、2ドア・トラックに改造し、簡単に取り外し可能な幌、特注のサスペンション、車幅を50mm拡大した。ボンネットの下には、標準の2.4L 4気筒ターボエンジン(最高出力278ps)が搭載され、カスタムエグゾーストが備わっている。
シボレー・コルベットC2スタジオ・コンセプト(2024年)
SEMAで発表されたこのC2コルベットのレストモッドは、ピーター・ブロック氏が1957年11月にGMで描いたオリジナルのコンセプトに合わせて改良されたもので、最終的に63年型スプリット・ウィンドウのコルベット・スティングレイとなった。市販車からの変更点としては、ワイドなリアウインドウ、ボディラインの曲線に沿ったダクト、シングルピースのサイドウインドウなどが挙げられる。生産予定の20台のうち最初の1台は、2025年1月にスコッツデールで開催されるバレット・ジャクソンのオークションに出品される。
フォード・マスタングGT500(1968年)
“マスタング・ブラザーズ” のコディ&プレストン・イングラシア兄弟は、ショーで初の「アウトロー」ファストバック・マスタングGT500を公開した。このレストモッドは全7台からなるシリーズの第1弾で、それぞれボディカラーとインテリアが異なり、パノラミックルーフ、ガラス製エンジンカバー、タイトなパネルギャップ、隠されたアンダーボディの機械部品など、際立った特徴が盛り込まれている。フォードの5.8LスーパーチャージドV8エンジン「トリニティ」とトレメック製6速トランスミッションが組み合わされる。
ダッジ・チャージャー(1970年)
ブレイジン・ロッズは、最新のカスタムカー、1970年型ダッジ・チャージャー「サングリア」をデビューさせた。DSR(ドン・シューマッハ・レーシング)パフォーマンス初のダイレクト・コネクション1500ヘミ・クレート・エンジンを搭載し、最高出力1500psを発生する。ボディはオールカーボンファイバー製だ。
グラハム・ヒープス(執筆) 林汰久也(翻訳)