『SEMAショー2024』の主役たち ド派手なカスタムカー 41選 前編
ACエース・クラシック・エレクトリック(2024年)
コブラの前身であるACエースをカーボンボディの電動モデルに仕上げた車両が、SEMAショーで発表された。トレメック・エレクトリックGT eGT413モジュラーEVプラットフォームが推進力となっている。2500ポンド(1136kg)を下回る車体重量と300psの出力により優れたパフォーマンスを発揮するはずで、72kWhのバッテリーで約320kmの航続距離を実現する。手作業で組み立てられ、納車開始は2025年を予定。価格は27万5000ドル(約4200万円)+地方税。
ジープFJ6Aポスタル・ビークル(1965年)
ネブラスカ州リンカーンのFTPスピードショップ社の作品は、今年のSEMAで唯一のポスタル・ビークル(郵便車)だ。「ツインスネイルメール」と名付けられたこの最高出力517psのショートホイールベースのバンなら、速達も問題なく行えるだろう。ツインターボの4.8L LSエンジン、エアサスペンション、マスタングIIのサスペンションとブレーキコンポーネントが自慢だ。
CamHoStangドラッグスター(2024年)
今年のSEMAで最も予想外だったドラッグカーは、サウスカロライナ州ロックヒルにあるアプライド・テクノロジー・センターの高校生が製作したものだ。自動車の専門家であるギル・ヴァルク氏とマーク・デリンジャー氏が設立したカリフォルニア州STEAMパンクスという組織の指導のもと、生徒たちはSTEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)教育の一環として、カマロのフロントエンド、ホンダCRXのミドルボディ、68年型マスタングのリアという、ギャッサースタイルのCamHoStangを製作した。Quake LEDがスポンサーを務める同車は、カスタムシャシーに高出力の5.0L Z28エンジンを搭載している。
ダッジ・マキシバン・トレーズマン200(1974年)
ブレット&ダリンダ・サットン夫妻のダッジ・バンには、ゲーム『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や『マジック・ザ・ギャザリング』にも登場するファンタジー・アートワークを手がけるエド・ビアード・ジュニア氏による素晴らしいエアブラシが施されている。このアートは1300時間以上かけて描かれ、オーナー夫妻と愛犬バンディットを海賊に見立てたほか、80以上の隠しオブジェクトが組み込まれている。