最大級の誕生日会で「繋ぎまっせ」USEN名物部長の生き方
最大級の誕生日会で「繋ぎまっせ」USEN名物部長の生き方 撮影:北代靖典 THEPAGE大阪
大阪には「名物社長」と呼ばれる人が多いようだが、大阪の「USEN」(大阪市中央区)の「名物部長」がこのほど、自身の誕生日会を「大阪大交流会」と題し盛大に実施。約300人以上が集まり、自ら「政治家以外で、サラリーマンの誕生日会では日本最大級やと思います」と話していた。いったいこの名物部長の生き方とは? 【拡大写真と動画】震災を伝えた桑原征平アナ ── 自宅半壊も取材で知った「人の温もり」
人と人をつなげることで新たなビジネス生まれる
この名物部長は同社の法人営業統括部担当部長、村上美文さん(57)。大阪の京橋にある「太閤園」で5回目となる「村上会 繋ぎまっせ!大阪大交流会」を開催。このタイトルにあるように、これは誕生日会を兼ねた企業や人とのビジネスマッチングイベント「村上会」は、様々な会社の社長やサラリーマン、芸能関係者など約350人が出席した。 挨拶に立った村上さんは「いっぺんに人と人をつなぐのは難しいので、こういう誕生日会という形で、ここにいろんな方が集まって頂いて、いろんな出会いがあって、いろんなビジネスが生まれて、皆さんのビジネスが達成すればいいなと思って」と話す。 会場には多くの参加者が集結し、活況を呈した。途中で、パーフォマンスなどのショーもあった。人と人をつなげることで、新たなビジネスが生まれ、社会貢献だけでなく、さらに雇用も発生する。1人のサラリーマンの誕生日会に350人もが出席するのは珍しく、人脈作りの達人でもある村上さんの人望と言えるだろう。
人と人の時間を合わせるのが難しいので、1回でやれたら
そんな村上さんだが、入社以来、様々なことを乗り越えてきたという。会社人生を振り返ってもらった。 ──1回目はどういう経緯で始まりましたか? 村上:別の人が誕生日会をやっていて、それに参加した時、「村上さん、来年からやったらいいよ」と言ってくれて。ただ、「自分の誕生日会なんかいいわ」って最初は興味がなかった。でも、僕はけっこう知り合いが多くて、1人1人をつないで新しい仕事になって、まわりまわってまた僕のところに帰ってくればいいかなって。人と人の時間を合わせるのが難しいので、1回でやれたらいいなと思い直して。「つなぎますよ」ということで、普段会わしようのない人も会わせられるし、それで5年前に堂島ホテルでやったんです。その時に200人くらい集まって。そしたら、ありえへん人たちが会って、ありえへん仕事がけっこう生まれました。こんなことになるんやったら来年もやってみようかなと思って、今年で5回になりました。 ──大勢の人が今回も集まりましたが…。 村上:お付き合いのある人たちに村上会実行委員会がメールなどで募集をかけ、最終的に350人ほどでした。サラリーマンで、政治家以外では日本最大級やと思います(笑)。 明るく話す村上氏は大阪出身。大学を卒業後、新卒で当時の大阪有線放送社に入社。勤務歴は34年に及ぶ。営業スタイルが大きく変わったのは、阪神淡路大震災が起こってからだと当時を振り返る。