【MLB】メッツがさらなるブルペン補強 マリナーズから右腕スタネックを獲得 今季46登板で防御率4.38
オールスター・ブレイク前にレイズとのトレードで右腕フィル・メイトンを獲得していたメッツがさらなるブルペン補強に動いた。日本時間7月27日、メッツはマリナーズから右腕ライン・スタネックを獲得するトレードが成立したことを発表。対価として米公式サイト「MLB.com」の球団別プロスペクト・ランキングで30位にランクインしていた外野手、ライラン・トーマスをマリナーズへ放出した。メッツは6月以降の快進撃でワイルドカード圏内を維持しており、トレード・デッドラインでは「買い手」に回る姿勢を鮮明にしつつある。 現在33歳のスタネックはレイズ、マーリンズ、アストロズでプレーし、1年400万ドルで今季マリナーズに加入していたメジャー8年目のベテラン右腕。レイズ時代にはオープナーとして2年連続で27試合以上に先発した経験があり、アストロズ時代の2022年には59試合に登板して防御率1.15という自己最高の成績を残した。今季はここまで46試合に登板して6勝3敗7セーブ、15ホールド、防御率4.38を記録。2020年から4年連続でポストシーズンの舞台も経験しており、経験豊富な右腕はメッツにとって貴重な戦力となりそうだ。 メッツが放出したトーマスは2022年のドラフト11巡目(全体329位)指名で入団した24歳の外野手。プロ3年目の今季はマイナーAA級で開幕を迎え、5月下旬にAAA級へ昇格した。ここまで2階級合計で74試合に出場し、打率.265、5本塁打、31打点、11盗塁、OPS.705を記録。パワーに欠け、肩も強くないが、俊足好守が魅力であり、将来像は「高打率と高出塁率を誇る外野4番手」と言われている。 メッツはメイトンとスタネックを獲得してブルペンを強化するなど、「買い手」の動きを見せており、今季終了後にFAとなる主砲ピート・アロンソの放出に動く可能性は低いとみられる。2022年以来2年ぶりのポストシーズン進出に向けて、補強を進めていくことになりそうだ。