「17歳2カ月、じつはNPB最年少本塁打」金田正一は400勝以外の記録もスゴい…“デビュー前報道で敵意”長嶋茂雄でも王貞治でもない天敵とは
先発・リリーフの分業が当たり前になった2020年代、プロ野球で更新がほぼ不可能な記録と言えば金田正一が残した「400勝」である。勝利数以外の実績と、現代の成績に照らし合わせると興味深いものが見えてくる。〈全2回の1回目〉 【写真】「ぶ、ブチギレてる…」ロッテ監督時代の金やん、目をむき出しで怖い。「実際の投球フォーム見たことない…」長嶋さん&江夏とニコニコ握手!金田正一と巨人名選手レア写真を全部見る
日米で見ても「400勝以上」は金田ら3人しかいない
2025年でプロ野球はペナントレースが始まってから90シーズン目となる。この間に偉大な記録が数多く生まれたが、中には「今後も絶対に更新が不可能だろう」と思われる記録がある。いわゆる「アンタッチャブルな記録」だが、その筆頭と言えるのが、金田正一の「400勝利」と、張本勲の「3000本安打」だろう。 とりわけ金田正一の400勝は、投手の分業が進んだ現在では――想像を絶する大記録となっている。以下、NPBの通算勝利数5傑と、21世紀以降も投げた投手の勝利数5傑。カッコ内の年数は実働年。 〈通算〉 1.金田正一400勝(1950-1969/20年)944登板 2.米田哲也350勝(1956-1977/22年)949登板 3.小山正明320勝(1953-1973/21年)856登板 4.鈴木啓示317勝(1966-1985/20年)703登板 5.別所毅彦310勝(1942-1960/17年)662登板 〈21世紀以降〉 1.工藤公康224勝(1982-2010/29年)635登板 2.山本昌 219勝(1986-2015/29年)581登板 3.石川雅規186勝(2002-/24年)542登板※ 4.西口文也182勝(1995-2015/21年)436登板 5.斎藤雅樹180勝(1984-2001/18年)426登板 ※は現役 21世紀以降まで投げた投手の中で、金田の半分の200勝をクリアしたのは2人だけ。現役では金田の遥か後輩にあたる同じ左腕投手の石川雅規の186勝(2024年前半戦終了時点)が最多。これに続く現役投手となると164勝の楽天・岸孝之となる。近年は「日米通算」という考え方も認められつつあるが、最多は黒田博樹とダルビッシュ有の203勝であり、金田の記録ははるか先にある。 ちなみにMLBの最多勝は、投手最高の栄誉の名前にもなっているサイ・ヤングの511勝、これに続いてウオルター・ジョンソンの417勝だが、金田の400勝はこれに次ぐ3位に相当する。
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