【闘病】脳腫瘍で「人生終わった…」 から一転、てんかんの後遺症があっても前を向く
編集部まとめ
記事監修の村上先生によると、「脳腫瘍の中でも胚細胞腫瘍は成人では珍しい腫瘍の一つであり全脳腫瘍の3%程度です。若年者に多く小児脳腫瘍では15%程度もの割合を占めます。胚細胞腫瘍の中でも、松果体部に発生するジャーミノーマ(胚腫)は10~20代の男性に多いと言われています。松果体部のジャーミノーマの場合、発見が遅れれば命に関わりますが、MRI検査によって比較的発見しやすい病気でもあります。一般的に若い方は大病を発症するリスクが多くはありませんが、体調に異変が続いている場合には病気のサインかもしれません」とのことでした。自分や家族の命を守るためにも、日頃から体調管理をしっかりと行い、健診も受けることはもちろん、医療機関で相談することも考慮しましょう。 なお、Medical DOCでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。
体験者プロフィール:
畑中 聡一郎 さん 20代男性。2020年6月頃から寝起きの吐き気と頭痛、疲労感、右方向を見たときの視界の歪みを認識するようになった。2020年7月に眼科を受診すると、脳腫瘍の疑いで緊急入院となる。MRI検査によって「脳腫瘍(胚細胞腫瘍)」と判明し、グレード4の脳下垂体・松果体までの多発転移が起こっている状況と判明。すぐに手術を行い、その後は抗がん剤治療と放射線治療も実施。現在は抗てんかん薬の内服を続けながら、フルタイムで薬剤師として働きつつ、がん患者に向けた情報発信などの活動を行っている。
記事監修医師:
村上 友太 先生(東京予防クリニック) 医師、医学博士。福島県立医科大学医学部卒業。福島県立医科大学脳神経外科学講座助教として基礎・臨床研究、教育、臨床業務に従事した経験がある。現在、東京予防クリニック院長として内科疾患や脳神経疾患、予防医療を中心に診療している。脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医。日本認知症学会、日本内科学会などの各会員。 ※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。