”家事代行”も”宅配サービス”も契約してるのに…エリート夫が妻に《モラハラ》をしてしまった”納得の理由”
妻の要領が悪いから支度が遅れる
夫は仕事以外のことでもきっちりしていて、こだわりが強いタイプ。ちょっとした買い物でも「チーズはこの店でしか買わない」とか、細かいルールがたくさんある人です。ちょっと面倒くさいタイプと言ってもいいかもしれません。 食器も高価なものばかりで、重ねると傷がつくので、扱う際は細心の注意が必要です。そのため、普通の家庭よりも夕食の支度は大変かもしれません。 でも、夫としては、お手伝いさんもいるし、食材の宅配サービスも使っているので、家事がそんなに大変なはずがない、単に妻の要領が悪いから、夕食の支度が遅れると思っているようです。 夕食が遅れるだけでなく、後片付けにも時間がかかるため、食事が全部終わって食洗機をかけるのは夜9時以降。でも夫は夜9時には自室に引き上げ、日によってはそのまま就寝するので、寝入りばなの時間に食洗機が動いてうるさい、寝付けない、となってしまうのです。
突然の電話による「指示」
こう聞くと、夫の言い分にも一理あるようです。 夫は子育てにも細かいタイプ。平日の昼間に子どもがサッカーの練習をしに出かけていると、妻に突然電話がかかってきて「3時までに子どもの着替えを用意して塾に届けて」などと「指示」されることも珍しくないとか。 でも妻は「いつも来るわけではない指示」を待たずに外出してしまう。夫から携帯に電話があっても、「いま家にいないのでできない」と断るそうです。 そんなとき、夫は「残念だったね」と嫌味を言うとか。もちろん「テキパキ用事をこなして、名誉挽回するチャンスをふいにしたね」という意味です。 妻は夫のこういう言い方を「モラハラ」と受け取っています。
岡野 あつこ(夫婦問題研究家・パートナーシップアドバイザー)