【バスケ】宇都宮の20歳石川裕大が本拠地で初得点 地元、ユース出身のルーキーの目標は比江島慎
<バスケットボールBリーグ1部(B1):宇都宮92-70SR渋谷>◇1日◇第9節◇ブレックスアリーナ宇都宮 宇都宮ブレックスのルーキーで20歳の石川裕大が本拠地初得点をマークした。 第4Q残り1分44秒から出場。積極的にディフェンスを仕掛けて、いきなりスチールに成功し、右サイドをドリブルで駆け上がる。SR渋谷の選手が追いつけないスピードでゴールに迫り、レイアップシュートを決めた。 「前が空いていたのでゴールを決めることしか考えていませんでした。ブレックスはディフェンスからリズムをつくるチーム。出場したらディフェンスをしっかりやろうと考えていたので、チームカラーに沿ったプレーができたと思います」 ブレックスユース出身で、チーム初のU22契約選手として今季から加入。11月9日のレバンガ北海道戦でプロ初得点(4点)を挙げたが、アウェーだった。地元宇都宮の出身だけに、本拠地での得点は格別。母親とその友人が観戦する前での記念すべきゴールに「ものすごい歓声が聞こえました。うれしかったです」と振り返った。 選手層の厚いブレックスではベンチを温める時間が多く、リーグ戦はこの日で通算3試合目の出場だった。それでも「試合に出たら落ち着いてプレーすればいいと考えていました。(短い間に)スチールも2つ決めることもできましたし」と、物おじしない性格で緊張はなし。一方で、試合後のヒーローインタビューでは「緊張して日本語が出てこなかった」と初々しい一面もある。 自らを「イケイケでやんちゃ」という石川の目標は、ブレックスの中心選手になること。「マコさん(比江島慎)さんやDJのようにみんなから頼られ、チームを勝たせる存在になる」と言い切った。まだ少年の面影を残しながら、志ははるか高く、そして大きい。【沢田啓太郎】 ◆石川裕大(いしかわ・ゆうだい) 2004年11月24日生まれ、宇都宮市出身。2013年から2017年までブレックスのスクールに所属し、2017年から2019年はブレックスU15でプレー。2018年と2019年にはB.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIPで優勝した。帝京高校に進学し、3年間の最高位は都ベスト8。卒業後に渡米し、コンバイン・アカデミーを経て、2024年7月にブレックスの練習生となり、同年9月に「U22枠」選手契約を交わしてプロとなった。176センチ、75キロ。ポジションはポイントガード。