大阪府・吉村知事が定例会見6月17日(全文3完)医療キャパ超過する状況が第2波
クラスター班強化が非常に重要
じゃあ感染を、第2波を起こさせないようにするために何が重要なのか。やっぱり検査を広げていかないと駄目ですよね。1つは検査体制ですよ。陽性者が出たらその周りをどんどん検査していって、2次感染、3次感染にならないように尻尾を切っていく作戦。そのためにも検査がまず、検査能力の拡大が重要。そして尻尾を切っていくために必要なのがクラスター対策ですから、クラスター班の強化、これが非常に重要になってくると思います。 そして3つ目は外からの侵入です。水際対策。これは国になりますが、大阪は関空を有してますから、水際対策について僕は非常に注目というか、そこを警戒しています。その3点がおそらく第2波を防ぐための重要なポイントになってくるだろうと思います。 もう1つは、次、第2波が起きてしまったときどうするかっていうことですけど、第2波を起こさせないようにするためにも関わってくるんですけど、第2波が起きそうな波をどうキャッチするかっていうことも非常に重要で、ここは大阪モデルに関わってきます。ここは、まさに大阪モデルのバージョンアップをしたいというのはここです。要は早い段階で第2波のキャッチをして、そういった、さっき言った対策だけでは不十分だと、これは第2波がどうも起きそうだということを、兆候をキャッチできるような指標を作って、キャッチしたら全部一斉にシャットダウンするんじゃなくて、じゃあ第2波が起きるという前提で、どこをどう抑えていけばいいんだろうかということを目標にする、戦略にすると。それは、そのときに守るべきものはなんなのか。高齢者、基礎疾患を持つ方に絞っていくのか、あるいは子供たちへの感染を防ごうとか、そういうことまでやるのか、それでやり方が変わってくるんだろうとは思っています。
一番重要なのは医療体制のキャパ
やっぱり一番重要なのは医療体制のキャパです。医療のキャパをオーバーして、重症者の方が治療を受けれなくて命を失ってしまう。これは医療崩壊ですけども、そうならないようにしないといけない。逆に言うと、医療のキャパが増えれば増えるほどそうなる可能性は低くなるし、社会経済活動の幅も広がっていきます。最初にキャッチする波も、このままいけば何千人になりそうだ、その何千人は医療キャパをオーバーしてるからこれは抑えなきゃいけないとなるし、何千人になっても、何万っていう医療キャパがあれば、現実それは無理なんですけど、仮に、仮定の話をしてね。何万の医療のキャパがあるとしたら、これは何千になっても、何千になるのは良くないんだけど、対応できると。 そういう意味では医療キャパ、医療資源っていうものが非常に最後のとりでなので、そこをまず確定する。これは前回確定したわけですけど。それを逆算しながら危険度を測っていくということになるのが、たぶん大阪の次の第2波の戦略になってくるんじゃないかなと思います。