決定したばかりのJリーグ再開はどうなる?!名古屋の金崎夢生が新型コロナ感染
グループ練習期間中はクラブハウスの使用を禁じるなど、密閉・密集・密接の状態を作り出さないように徹底してきた。現状で発熱や倦怠感、あるいは風邪などの症状を訴えている選手やスタッフはいないものの、保健所から連絡があった場合にはそれぞれの状態を報告することも確認された。 Jリーグ関係者から新型コロナウイルス感染者が出るのは6例目。3月下旬から4月上旬にかけて、元日本代表DF酒井高徳(ヴィッセル神戸)ら5人が陽性反応を示して以来となる。入念に積み重ねられた感染防止対策のもと、ほぼすべてのクラブが活動を再開させた直後のタイミングだった。 公式戦の再開時期を決めた5月29日の臨時実行委員会で、56を数えるJクラブの選手やコーチングスタッフ、そして審判団の合計約2340人に、2週間に一度のペースでPCR検査を実施していく方針が共有された。日本ではほとんど前例がない大規模な検査は今月20日にも始まるが、無症状の感染者を含めて、ある程度の数の陽性反応者が出るのは織り込み済みの決断だったと言っていい。 「選手が大きな不安を覚えているなかで、しっかりとした検査を定期的に行っていく必要がある。事前に感染者の有無を確認できることで、リーグ全体の安全性も確保できる。どのような発症率になるのかはわかりませんが、感染者がいるのであればしっかりと対処していく責任が我々にはあります」 臨時実行委員会後にオンラインで実施されたメディアブリーフィングで、Jリーグの村井満チェアマンはPCR検査でどのような数字が示されても受け止める覚悟を示していた。さらに選手やスタッフから陽性反応者が出たクラブに対して、その後のプロトコルとしてこう言及している。 「私たちが行うのはいわゆる民間の検査なので、陽性が確認された場合にはすみやかに所管の保健所へ連絡を入れて、その後は行政の指揮下に入るプロトコルになっていきます」