ともに開幕戦勝利で勢いあり。ワイルドナイツ、スピアーズの、揺るぎなきスタイルがせめぎ合う。
ともに開幕戦に勝利し、気持ちよく今季をスタートさせた。 12月21日(土)、埼玉パナソニックワイルドナイツは東京サントリーサンゴリアスに33-12と快勝。 翌22日(日)、クボタスピアーズ船橋・東京ベイはトヨタヴェルブリッツに30-27のスコアで逆転勝利した。
両チームが対峙するのは12月28日(土)。熊谷ラグビー場で14時30分のキックオフとなる。 冬の同スタジアムは、強い赤城おろしが吹き、風の影響を受けることが多い。そんな気象条件も踏まえ、それぞれのチームの司令塔はゲーム運びを考えることになる。
山沢自身は「相手の陣形を見てオーガナイズはできました」と話し、FBで出場した兄・拓也とのコンビネーションで相手を崩した場面などを振り返り、特にコンタクトのない中で息の合ったプレーができたと話した。
「兄貴だけでなく、一人ひとりが自分の役割を果たしてくれるので、自分も(それぞれの力を引き出す)役割を果たさないと」と付け加え、レベルの高いチームで10番を担う重責も表した。 第2節のスピアーズ戦でも10番のジャージーを着る。パワフルな相手からかかるプレッシャーの中で、今回はチームをどう勝利に導くか注目される。
強固なディフェンスでサンゴリアスに効果的なアタックをさせず、攻めては個々の判断と組織力を融和させて開幕戦で勝利したワイルドナイツは、その試合の先発から2人を変更した。 3番にはベテランの平野翔平が入り、4番にはオッキー・バーナード。ベンチスタートの8人に変更はない。
バーナードは今回が初めてのリーグワン出場となる。 200センチ、113キロの巨漢は、2023年7月に加入した23歳。南アフリカの出身だ。シャークスやチーターズで同国の伝統あるカリーカップでの出場経験がある。レッズ(スーパーラグビー)との練習試合など、ブレシーズンマッチで重ねてきたチームとのフィット感をデビュー戦でも披露したい。