「メイクは子どもを落ちこぼれにするものじゃない」イガリシノブが小学生向けのメイク本で#メ育(メイク)をはじめたわけ
数々のメイクトレンドを生み出し続けるヘアメイクアップアーティストのイガリシノブさんが、今、真摯に向き合っているもの、それは小学生をはじめとする子どものメイクです。ミモレの連載「大人のイガリMAGIC」をはじめ大人向けのメイクテクを次々提案してきた彼女、なぜキッズのメイクに注目し、小学生低学年から読めるメイク本をつくろうと思ったのか。その思いについてインタビュー! 【写真】実際の小学生やその親にヒアリングを重ねたイガリ イガリシノブ BEAUTRIUM所属。独自の発想と理論でトレンドをキャッチしながら紡ぐメイクが、「イガリメイク」として話題に。以降、雑誌などのほか、テレビなどでも精力的に活動。現在はコスメブランドWHOMEE、BABYMEEのディレクターとしての一面も。プライベートでは2児の母。
メイクの低年齢化が進んでいるからこそ、プロによるキッズメイクの“教科書”を
イガリシノブさん(以下、イガリ):今、メイクを始めるタイミングが低年齢化しています。もちろん、私たちが子供の時代から、ママのリップをこっそり塗ってみることはありましたが、今の子どもたちがしているメイクは、大人顔負けレベルで本格的。SNSで流れてくるインフルエンサーのメイクの技をじっくりみてまねて、涙袋メイクやシェーディングなどをしている子も。一方で、子どもたちが早くもメイクにハマる姿に“いいんだっけ?”と戸惑う大人も多いはず。SNSを見てはいろんなメイクに挑戦している娘や、娘の友だちを間近でみている私だからこそ、できることがあるのではないか。そんな思いがきっかけでした。
メイクとセットで考えたい肌のこと、そして爪のことは、それぞれのプロに聞きました!
イガリ:子どもの肌にとって、悪影響はないのか? というのがやはり一番気になるところですよね。実は、私自身、10代の頃にコスメでかぶれて、そこから10年、アレルギーに悩み、メイクをまったくできなかったです。当然、そんな思いを子ども達にはさせたくないから、正しい知識を伝えたい。そう考えて、皮膚科学的な観点からキッズメイクはどうなのか、どう向き合うべきかも取材して載せることに。また、メイクをしたらクレンジング、クレンジングをしたら保湿はセット。こどもの肌に負担がかからないスキンケアの方法は美容家の方に教えてもらったり、ネイルはヘアメイクの範疇ではありますが、やはり子どもの爪についてプロフェッショナルの知識を得たくて、ネイリストの方にお伺いしたり。そういう方たちから得ることは私自身、とても多くてとても有意義。皆さんにもシェアしたいと思っています。