吉村知事「オミクロンの感染拡大力に尽きる」12日大阪府の新規感染者数が1700人前後の見通し
吉村知事「オミクロンの感染拡大力に尽きる」12日大阪府の新規感染者数が1700人前後の見通し
大阪府の吉村洋文知事は12日午後、大阪府庁で定例記者会見を開き、同日の新型コロナウイルスの感染が確認された人が1700人前後の見込みと発表した。詳細な数字については同日午後5時に発表するとしている。 【動画】大阪府の吉村洋文知事が定例会見(2022年1月12日)
吉村知事は「1700人前後となれば、昨年9月上旬ごろ以来の数字になります。オミクロン株の感染拡大力、これが非常に強いということを物語っています」と述べた。
今後については「感染した人の数が増えてくるものの、病床使用率や重症者の数でみると、まだ少ない数字ではある」と説明。その中でオミクロン株の数は急拡大すると、中等症の患者が増えてくる。 陽性者は10日間、濃厚接触者が14日間隔離となり、その間仕事ができない状態となる。「そういった方が医療関係者やエッセンシャルワーカーの中で増えてくると医療機関を含め社会のインフラに大きな支障が生じる。重症病床は600以上準備していますが、重症病床が埋まる前に医療の危機というのが生じるのを危惧しています」と話していた。
報道陣からは、12日に感染が確認された人が1700人前後の見込みということについて、原因や分析はどのように考えているかという質問がとんだ。 それについて吉村知事は「これはオミクロン株の感染拡大力に尽きる」と話し、「3連休も数は減りませんでしたから、おそらく今週は増える傾向に入ると思っています。なのでお一人おひとりの感染対策の徹底をお願いします」と府民に呼びかけた。
このほか、新型コロナウイルス以外の一般医療が制限される事態についてどう思うかという質問に対しては「科学的な分析上あきらかだと思いますが、オミクロン株は潜伏期間が3日間程度とされています。3日程度とされているのにそれが14日間ずっと自宅待機、これは科学的にもどうかと思いますので専門家の意見も踏まえてここはよく考えていただきたいと思っています」と述べた。
また「医療従事者やエッセンシャルワーカーが活動できなくなり社会のインフラの低下を招くということになりますので。オミクロンに合わせた柔軟な隔離期間を設定しないとより早いスピードでインフラ機能の低下が起きると思っています。なので濃厚接触者の隔離期間、陽性者の自宅待機の期間など科学的な根拠を基に短縮することを国に要望しています」と話していた。