北軽井沢での新しい宿泊選択「NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA」の魅力とは?
もうひとつ、ファッションデザイナーとの協業が生むユニークなポイントが、焚き火を楽しむためのポンチョがやけにお洒落であることでしょう(笑)。
BASEのために作られた相澤氏デザインのポンチョは、コーディネート次第では普段着としても愛用できそうな出来栄えで、外履き、ヴィラ内のチェア(フリッツハンセン特注モデル)にも同様のテキスタイルが採用されています。 ファッションアイテムをただ並べるのではなく、実際の着用シーンとともに提案され、「必要だから着る」という機能本意の発想は、ファッションデザイナーである相澤氏ならではと言えそうです。
NOT A HOTEL KITAKARUIZAWAではチェックイン&アウト時だけではなく、滞在中もプライバシーを最大限に保つことが可能です。各ヴィラは周囲から見えにくく設計されており、他の宿泊客に気を使うことなく自分だけの空間で過ごすことができます。
BASE Lに設置された、天然温泉が楽しめる本小松石の一枚岩から切り出された「大岩風呂」や、北軽井沢の木々を眼前にする「サウナ室」、圧倒的な広さを確保した156.55㎡の「アウトドアリビング」などは、そういったプライバシーが確保された設計があってこそ、ラグジュアリーな体験となり、大人のサンクチュアリとなるのですね。
また、約2万坪の森に佇むBASEは、四季の変化を感じることができるロケーションを有しているのも特筆すべき点であり、一年を通じて異なる自然の姿を楽しむことができるのも素晴らしいポイント。 春は桜と新緑に心をときめかせ 夏は涼しげな森の中でのんびりと過ごすことができ 秋には色鮮やかな紅葉狩り 冬は静かに降り積もる雪を眺めながらの穏やかなひと時を楽しむ NOT A HOTEL KITAKARUIZAWAのBASEに流れているのは、建築×ファッションという異業種の協業が生み出す新しい価値観。そこで過ごす時間は、特別な宿泊体験とともに挑戦し続けることの意義を我々に教えてくれます。今夏からは一般宿泊の受付も開始される予定なので、その世界観を味わってみてはいかがでしょうか。
● 相澤陽介
1977年生まれ。多摩美術大学デザイン科染織デザイン専攻を卒業後、2006年にWhite Mountaineeringをスタート。これまでに、Moncler W、BURTON THIRTEEN、LARDINI by YOSUKE AIZAWAなどさまざまなブランドのデザインを手掛ける。現在は、イタリアCOLMAR社のデザイナーを務めるほか、サッカーJリーグ「北海道コンサドーレ札幌」の取締役兼クリエイティブディレクターにも就任。
写真/Yuka Ito、Kanta Nakamura(ともにNew color inc.) 取材・文/市村広平(LEON)