パナソニック コネクト CMOに聞いた「組織で活躍できるマーケター」になるための9冊!
デザインで会社のカルチャーを変革する
プロダクトデザインに限らず、デザインを活用できる領域が広がっていることを冒頭でも触れた。そこで読んでおきたいのが次の本だ。 ■ [4冊目] 『これからのデザイン経営--常識や経験が通用しない時代に顧客に必要とされる企業が実践している経営戦略』(永井一史:著 クロスメディア・パブリッシング(インプレス):刊) ┌────────── デザインにおいても、ユーザーについての理解やユーザーのかかえる課題、世の中の動きを理解する必要があり、それはマーケティングと同じです。本書では、ユーザーに共感をして課題を定義すること、ユーザー理解からデザインを考えることの重要性が書かれています。事業戦略、企業戦略にも、デザインとマーケティングが関わり、より良い影響を出せる時代になっていますし、組織文化のデザイン、価値創造のデザインという点では、デザインは経営と繋がることが重要だと思います(山口さん) └──────────
パナソニック コネクトでは2022年に新たな事業会社として発足する際に、パーパスを策定した。新会社の発足に伴い、デザインチームがさまざまな分野に関わるようになったことで、オフィスデザインや展示会、営業資料などあらゆる場面でブランドのトーンが浸透し、エクスペリエンスそのものが変わったという。
また、2023年4月にはデザイン部門とマーケティング部門を統合し、総勢200名の「デザイン&マーケティング本部」を発足した。顧客起点のトランスフォーメーションを進め、デザインとマーケティングの機能を企業経営に最大限生かしていくことを目的とする。
┌────────── カルチャーが軽やかでスピード感のある企業でないと、企業存続が危ぶまれるのではないでしょうか。そして、組織全体で顧客起点の考え方を浸透させるためにもデザイン&マーケティングは重要だと考えています(山口さん) └──────────