「藤の花」よく見ると正体は…! まさか「葉っぱ」まで〝あの日用品〟「だまされた~」驚きと称賛
ある日、SNSに流れてきた美しい「藤の花」の写真……と思いきや、よく見るとそれは「洗濯バサミ」で作られた「藤の花」でした。投稿には、「だまされた~」「すごくきれい」「天才すぎるっwww」といった驚きと称賛が寄せられています。(withnews編集部・河原夏季) 【画像】洗濯バサミの「藤の花」全体像はこちら 近くで見てもだまされる!?
「まさかの葉っぱも!」
投稿主は、「洗濯バサミ」を使って植物や食べ物などを表現している「洗濯バサミフォトグラファー」の岡本なうさん(@okaphotoart)です。 5月上旬、「藤の花に見えたらよーーく見て。洗濯バサミです!」というメッセージとともに、X(旧Twitter)に作品を投稿しました。 パッと見ただけでは「藤の花」そのものですが、よく見るとワイヤーに紫や白の洗濯バサミがつけられているアート作品です。緑色の洗濯バサミで葉っぱも表現しています。 投稿には6万近い「いいね」がつき、「ほんとに藤みたい」「まさかの葉っぱも!」といったコメントが寄せられました。
洗濯バサミ300個以上を使って
作者の岡本さんによると、藤の花アートには紫200個、緑120個の洗濯バサミのほか、ピンチハンガーとアルミワイヤーを使ったそうです。 制作時間は約2時間。撮影は自宅の庭で、脚立や三脚、ピンチハンガーをつるす棒を使用したといいます。 岡本さんは、2021年から「洗濯バサミフォトグラファー」としてSNSを中心に活動を始めました。初めは洗濯バサミの写真でしたが、2022年からアート要素を強くしていったそうです。 365日ほぼ毎日投稿していて、植物や食べ物などをモチーフに「その季節にあったものをタイムリーにお届けしたい」と話します。 「例えば、暑い日は見てくださった方が『涼しい気持ちになれるものは何かな』とか、『この暑さを楽しい気持ちにしてくれるものは何かな』とか、そのような感じですね」
とにかく「美しさ」が魅力
洗濯バサミの魅力は、「とにかく『美しい』」こと。 「洗濯バサミは本来、洗濯物を干すために存在している『日用品』です。しかし、それだけにとどまらず、ちょっとしたアイデアや工夫で使い方が『変身する』のがおもしろいと思います」 「『日常』というものも全部、見慣れてしまう前は『非日常』だったんだと思うんです。洗濯バサミアートのもう一つの魅力は、『日常』と『非日常』が同居していることかもしれません」 今回、「藤の花」の投稿が話題になり、多くのユーザーに作品が届いたことは「とにかく、すごぉぉぉぉくうれしいです!」と言います。 大好きだった祖母を亡くした直後、自宅の庭で「洗濯バサミの美しさ」に気づき、祖母との人生を重ねたという岡本さん。そのことがきっかけで洗濯バサミをテーマに活動を始めました。 「自分の美しいと思う1枚を多くの方に見てもらう機会を得ましたが、今日にたどり着くまでに手を差し伸べてくださった方、見てくださっていた方、応援してくださった方、今はもう会えない場所にいる方々へ『あなたたちの存在がなければ到底、今日はありません。どうもありがとうございます』という感謝の気持ちでいっぱいです」 これからも洗濯バサミへの思いを大切に活動を続けていきたいと話しています。