パナソニック コネクト CMOに聞いた「組織で活躍できるマーケター」になるための9冊!
推進するためには、志をもたなければならない
企業運営を推進するために重要になるのが「志」だ。パナソニックの創業者である松下幸之助氏が著者である次の書籍は、パナソニック社員だけでなく、社会人として、人として参考になる哲学が書かれている。 ■ [5冊目] 『道をひらく』(松下幸之助:著 PHP研究所:刊) ┌────────── 最初に志を立てよ、と書いてあり、これは何においても重要です。私にとってはバイブルで、何回読んでも価値がある言葉が見つかります。たとえば「日々是新(ひびこれあらた)」という言葉がありますが、毎日アップデートする大切さを心に刻んでいます(山口さん) └────────── 次に、大前研一さんが開いた「一新塾」の1年間の教育プログラムに山口さんが参加した際、使っていたテキストを紹介してくれた。 ■ [6冊目] 『「根っこ力」が社会を変える~志と共に市民の時代を生きる』(一新塾:著・編集 ぎょうせい:刊) ┌────────── 本書では、まず自身の志を探求し、社会の現状、課題をとらえ、新しい自分がどのように課題解決をしていくかを6つの箱で考えるフレームワークが紹介されています。自分の根っこである志と、幹であるアクションを近づけていかないと、両方とも細くなって枯れてしまいます。何を自分が目指すのか、何が理想なのかという点から、自分が本当にやりたいことを見つけることも重要です。自分のキャリアを自分で設計するという視点に通じることだと思います(山口さん) └────────── 山口さんはこのコースで知り合った仲間と、不登校の子どもとその親をサポートするNPOを立ち上げ、現在副理事を務めている。 そして、志高く、市政を変えていった事例として参考になるのが次の書籍だ。 ■ [7冊目] 『「じゃなかしゃば」 新しい水俣』(吉井正澄:著 藤原書店:刊) 「じゃなかしゃば」とは、「こんなつらい世の中(娑婆)ではない(じゃなか)別の世の中」という意味だそうだ。著書の吉井正澄さんは、水俣市の元市長であり、1994年に水俣市長として水俣病犠牲者慰霊式で初めて謝罪し、水俣市を新しい「環境都市」に導いた。