【闘病】30歳で「子宮頸がん」自覚症状もなく他人事に感じた… 情報の取捨選択がより重要な時代に
病と「闘う」のではなく、がんと刺激し合うことなく穏やかな日々を過ごしていきたい
編集部: あなたの病気を意識していない人に一言お願いします。 サバイバーちゃん: 告知された時、真っ先に思ったのは、「がん保険に入っていてよかった」でした。自分がまさかこの歳でがんを患うなんて思ってもいませんでしたが、お守りのつもりで告知一年前にたまたま加入していました。 高額療養費制度や限度額適用認定証でカバーされるところはあっても、まずは自分で立て替えて支払わなければいけませんし、がん治療には健康保険適用外の治療もあります。お金に余裕があれば入院の際に個室を希望することもできますし、治療の選択肢も増えます。 ステージによっては新たに保険に加入するのも難しいので、本当に入っていてよかったと思いました。 若ければ特に、「まだ保険なんて」と思う人も少なくないかと思いますが、やっぱりお金がなければ自由な生活は送れないので、万が一の事態を乗り越えられるよう加入しておくことをおすすめします。 編集部: 医療従事者に望むことはありますか? サバイバーちゃん: 転院前の病院は婦人科と放射線科、それぞれの先生の連携が取れておらず(ひどい時には婦人科で行った細胞検査の結果すら知らないことも)、それぞれで意見が違うこともあり、どんどん不信感が募りました。 それぞれ専門はあるでしょうが、同じ患者を担当しているのであれば、こちらが「きちんと連携が取れているんだな」と思えるような診察をお願いしたかったです。 編集部: 最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。 サバイバーちゃん: 「期待しない」「気にしない」「自分のせいにしない」をモットーにすると、とても生きやすくなりました。 再発や転移など、まだ起こってもいない不幸なんて考えない、気にしない。病気になると自分のことを責めることも増えましたが、物事が起こるのは全ての要因が重なって起きるわけだから自分のせいにしないようにしましょう。 病と闘うで「闘病」と書きますが、わたしはこの言葉に違和感があります。 闘うことは身体的にも精神的にも苦しく、辛いことだからです。 何かと闘う人生よりも、毎日楽しくふわふわっと幸せに過ごしたい。がんと刺激し合うことなく穏やかな日々を過ごすわたしが、また誰かの希望になれたらと思います。