アンドリュー・ワイエス展がアサヒグループ大山崎山荘美術館で9月開催。アメリカの国民的画家が愛した風景の記憶をたどる
埼玉県にある丸沼芸術の森が所蔵する《クリスティーナの世界》習作を含む貴重な水彩・ 素描コレクション約60点を展示
「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス」 が、京都・アサヒグループ大山崎山荘美術館で開催される。会期は【前期】9月14日~10月27日、【後期】10月29日~12月8日。 アメリカの国民的画家として知られるアンドリュー・ ワイエス(1917~2009)は、ニューヨーク西方のペンシルベニア州に生まれ、生涯の多くの時間を故郷とアメリカ最北東部のメイン州で過ごし、風景とそこに生きる人々を描いた。とりわけ《クリスティーナの世界》(1948)は、20世紀のアメリカ美術を代表する傑作として高く評価されている。 1939年、ワイエスは自身の別荘があるメイン州でクリスティーナ・オルソンと弟アルヴァロに出会う。ふたりと彼らの住む築約150年の古い屋敷に惹かれ、画家は30年にわたり同家を訪れて交流を持ち続けた。この「オルソン・ ハウス」を舞台に《クリスティーナの世界》をはじめとする数々の名作が描かれた。 本展では、 埼玉県朝霞市にある丸沼芸術の森が所蔵する《クリスティーナの世界》習作を含むアンドリュー・ ワイエスの貴重な水彩・ 素描コレクション約60点により、ワイエスが見つめつづけたオルソン・ハウスとそこにまつわる記憶をたどる。 会期中には、生前アンドリュー・ワイエスと親交があり、日本におけるワイエス研究の第一人者である豊田市美術館館長の高橋秀治が、画家の人生と作品、そして画家にとってのオルソン・ハウスについて講演するイベント「アンドリュー・ワイエスとオルソン・ハウス」や、丸沼芸術の森アンドリュー・ワイエスコレクション担当学芸員の中村音代によるギャラリートークが開催予定だ。会期中は、喫茶室で期間限定のオリジナルスイーツメニューも提供される。
Art Beat News