サッカーインターハイ2024 最注目プレーヤーはこの6人!
プレミアリーグEASTで無敗を続けていた流通経済大柏高校を、千葉県予選の決勝で粘り強く打ち破り、全国切符を手繰り寄せた市立船橋高校。そのチームのキャプテンマークを巻き、ディフェンスラインを統率している岡部タリクカナイ颯斗の著しい成長速度には、驚かざるを得ない。そもそもセンターバックへとコンバートされたのは昨シーズンの終盤戦から。当初は「まだフォワードをやりたいので、自主練の時間もシュート練をやっているんですけどね」と笑っていたが、新ポジションをやり抜くと腹を括ってからは、みるみる守備者としてのポテンシャルが解き放たれ、立ち姿にも風格が漂い始めている。「プレミアにはフロンターレの土屋(櫂大)とか、凄いセンターバックがいっぱいいますけど、その中でもセンターバックで一番いいプレーをして目立ちたいとはずっと思っています」。186センチの体躯を誇る、フォワードのメンタルを持ったセンターバック。岡部も今大会の有力な主役候補だ。
この男も知名度という意味では、高体連の中でも三指に入るレベルにあることは疑いようがない。昨年度のプレミアリーグと高校選手権の二冠を達成した青森山田高校の中で、そのスペシャルな飛距離を有するロングスローと、短く刈り込んだ坊主頭で一躍名を馳せた小沼蒼珠だ。今季はチームのキャプテンにも就任。「大きいものを背負っているからこそ、自分が一番やらないといけないですし、自分の成長にも絶対に繋がるものがあるので、今は誇りとプライドを持ってキャプテンマークを付けさせてもらっています」と確かな自覚を持って重責に取り組んでいる。昨年の大会では3回戦で明秀日立高校に不覚を取っただけに、「去年のインターハイは、プレミアファイナルや選手権に比べると隙があったことを感じているので、今まで以上に山田のやるべきことを積み上げて、まずは去年獲れなかったインターハイで一冠を獲りたいなと思っています」と3年ぶりとなる夏の日本一だけを見据えている。
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