サッカーインターハイ2024 最注目プレーヤーはこの6人!
2人と同じ九州の高体連という観点で見ると、破壊的な攻撃力でプレミアリーグWESTを席巻し、前半戦を首位で折り返した大津高校の中でも、10番を背負う嶋本悠大のクオリティが際立っている。シーズン開幕前にはサイドハーフにもトライしていたが、プレミアでは主にボランチを任され、その攻撃力の高さをいかんなく発揮し、ここまでチーム2位の7得点をマーク。「個人としても去年より全然やれていますし、できることの範囲が大きくなったと思います」と自身の成長もしっかりと実感している。その人間性にも定評があり、常に口を衝くのは謙虚な言葉。「今はみんなに気持ちよくプレーさせてもらっているので、しっかり結果で応えたいですし、個人としてはまだ代表にも入ったことがないので、そこは自分の目標にしながら、チームとしても慢心せずに、しっかりと良いチームを作っていきたいなと思っています」。大津が目指す悲願の日本一は、嶋本のパフォーマンスがそのカギを握る。
日本代表でワールドカップも経験している玉田圭司監督が新指揮官に就任した昌平高校で、個性派揃いのテクニシャンたちを圧倒的なスキルで束ねているのが、今シーズンのキャプテンに指名された大谷湊斗だ。昨シーズンの終盤戦から新たにトライしているボランチでのプレーもすっかり板に付き、「自分もボールを触りたいタイプなので、後ろからボールを持てますし、パスもドリブルもできますし、楽しいですね」とポジティブな姿勢で、どんな試合でも中盤の中央で抜群の存在感を発揮。それでも「あのポジションならゴールも狙えると思いますし、クロスの入り方だったり、ボールを持っていない時の動き方にフォーカスして、得点を目指してやっていきたいです」と自身の出すべき結果にも貪欲に向き合っている。「1人で局面を変えられる選手になって、個人でも結果を残して、日本一になりたいです」。世代有数のコンダクターは、昌平の初タイトル獲得へと続く道をしなやかに突き進む。
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