864馬力のV12をマニュアルで乗る贅沢「パガーニ ユートピア」は99台限定、4億円オーバーでも即完売のわけ
低重量が鍵
その結果、私が長い間味わったことのないドライビングエクスペリエンスがもたらされた。高速道路を降りるとすぐに、車重の軽さを実感できる。モノコックにはカーボチタニウムやカーボトライアックスといったハイテク素材が使用され、ねじり剛性は10.5%向上しているという。ユートピアの車重は1,400kg強。 ユートピアのファインチューニングは、時に凸凹のあるラティコーザ峠の道でも明らかだ。ステアリングは非常にダイレクトだが鋭すぎず、アダプティブダンパーはスポーティだが、常に十分なサスペンショントラベルを確保している。フロントアクスルに410mm、リアアクスルには390mmの巨大なディスクを備えたカーボンセラミックブレーキは、文句のつけようがない。 一方、V12ツインターボはフィネスとは無縁だ。自然吸気エンジンの熱烈なファンである私でさえ、ミヒャエル キューブラー(パガーニのすべてのV12エンジンを担当)が組み上げたこの12気筒エンジンが、エンジニアリングの印象的な作品であることを認めざるを得ない。あえてアクセルペダルを踏み込めば、2基のターボチャージャーが2800rpmから容赦なく1,100Nmを後輪に全開させる前に、ほんの一瞬のためらいを感じるだろう。その後の展開はまさに残酷だ。高回転域ではけたたましい悲鳴に変わるヒスノイズを伴って、「ユートピア」は力強く加速する。一瞬たりとも電動ブーストを見逃すことはない。
フルパワーは2800rpmから5900rpmの間で発揮され、レブリミッターは6700rpmに潜んでいる。「ユートピア」をリミッターに叩き込む恐怖は常につきまとうが、それはパワーがほぼ一晩で発揮されるという事実によるもので、ドライバーである私は目を覚ましていなければならない。ギアチェンジのたびに集中力と正確さが要求される。開いたシフトゲートはセンターコンソールから彫刻のように美しく突き出ているが、ギアは非常に接近している。
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