864馬力のV12をマニュアルで乗る贅沢「パガーニ ユートピア」は99台限定、4億円オーバーでも即完売のわけ
70%の顧客がマニュアルギアボックスを選択!
パガーニがドッグレッグ式の7速マニュアルギアボックスを選んだ理由を尋ねると、「ドライビングプレジャー」「軽量化」「アナログなドライビング体験」を実現するためだという。念のため、「ユートピア」にはエクストラック製のシーケンシャル7速ギアボックスも用意されていることをお伝えしておこう。だが、約30人の顧客がマニュアルギアボックスを選択している。
320万ユーロ(約億万円)のパガーニでファーストドライブ
アウトストラーダを出てトスカーナ方面へ。目的地はラティコーザ峠(Passo della Raticosa)。バイク乗りに特に人気のある峠で、4年前にも「ウアイラ ロードスターBC」で走ったことがある。到着するとすぐに、アルベルトが「スポーツ」モードに切り替えるよう促してきた。これはステアリングホイールのロータリーコントロールで行う。 美しいがほとんど読み取れないアナログ計器の間にある小さなデジタル表示のインジケーターが赤に変わる。スロットルレスポンスは明らかにダイレクトになり、ダンパーは硬くなる。パフォーマンスに関しては何も変わらない。
V12ツインターボは864馬力を発揮
パフォーマンスといえば、ユートピアの目玉はメルセデスAMGがイタリアのために開発したパガーニ製V12エンジンだ。これは2019年に「ウライア ロードスターBC」でデビューしたV12ツインターボだ。「ロードスターBC」の802馬力、「ウアイラ コーダルンガ」の840馬力に代わり、排気量5980ccのV12ツインターボは、「ユートピア」で864馬力を発揮する。最大トルク1,100Nmは後輪に伝わる。重い全輪駆動はパガーニに必要ない。
また、ハイブリッドドライブは本格的なオプションではなかった。インタビューの中でオラシオ パガーニは、AMGは当初、システム出力1,000馬力のハイブリッドを提案していたと説明する。しかし、それは「ユートピア」が少なくとも400kg重くなることを意味していた。パガーニにとっては考えられないことだ。結局のところ、顧客は軽くて運転しやすい車を求めているのだから。 「ユートピア」は、864馬力のV12エンジンを搭載していながら、わずか1,280kgの乾燥重量に収めていることがキモなのだ。ハイブリッド?ハイブリッド?
【関連記事】
- ハイパーカーにPHEVなど要らない! V12とMTを兼ね備えた新型パガーニ ユートピア誕生 99台限定生産車の全情報!
- 【リスキー!】マジか?大丈夫かなあ・・・嵐に見舞われたドバイで約5億円の「パガーニ ユートピア」が冠水した道路を走り抜けようとする
- 【オーマイガー!】見るに堪えられない・・・希少なブガッティ、パガーニ、フェラーリなどが水没&泥の中に沈んでいく・・・でもご心配なく
- 火災? あわや大パニック!4億円超のパガーニ限定スーパーカー「パガーニ ユートピア」が煙に包まれる・・・その真相は?
- 【クラッシュ!!!】かつてハミルトンが所有したワンオフハイパーカー パガーニ ゾンダ760 LHが二度目のクラッシュ!