一人暮らしを楽しむ67歳イラストレーター流、小さな部屋のインテリアと掃除術。畳のホコリがたくさん取れるアイテムとは?
内閣府が公表した「令和6年版高齢社会白書」によると、65歳以上の一人暮らし世帯数は年々増加傾向にあるようです。そのようななか、イラストレーターの本田葉子さんは、67歳から一人暮らしをスタート。「今までしたことのない生活の始まり。ワクワクの気持ちが一番勝っていた」と語っています。今回は、本田さんの著書『ワクワクする!67歳からのはじめての一人暮らし』から一部引用、再編集してお届けします。 【写真】本田さん流、クリスマスを楽しむインテリア * * * * * * * ◆最小限の生活でも、彩りは忘れない あまり面積を必要としない一人暮らし。 最小限の物での生活だけれど、彩りは忘れたくない。 カラフルな色が好きなのは昔から相変わらずで、部屋は赤をポイントにして植物を置いたり、人形を飾ったりと自分なりのインテリアを楽しんでいる。 小物全部は出しておけないので、時々置物のメンバーチェンジを図る。 それでもいつも外せない気に入りはいくつかね。やっぱり好きが最優先だ。
◆小さな部屋で表現する クリスマス、お正月、季節のイベント 11月の末あたりから漂い始めるクリスマスムード、大好きな季節だ。乾いた冷ための空気もウールの匂いも好ましいもの。 クリスマスツリーやオーナメント、ほとんど手元にはもうないけれど、捨てられずに持ち越しグッズはある。 家族や友だちから贈られたカード類は捨てられるはずもなく、壁に並べて貼るよ。亡くなってしまった友のカードもキラリ。 お正月も手作りしたしめ縄リースを同じ壁面に。椿の絵の入った母の帯を鏡餅の下にね。 引き出しの上、50センチ×30センチほどのスペースがイベントコーナーだ。誰に見せるでもない私の見せ場! 小さな部屋でもできることは無限。いつまでも世の中に参加型のミーハーの現役でいたいと思う。
◆新聞紙、雑巾が大活躍 家事って本当にささいなことの積み重ねなんだな~とまだまだ思うよ。 小さいキッチンなので食器を洗ったらすぐに拭いて片付けないといけない。置いておく場所がない。 拭いたら傍(そば)の小テーブルに一旦並べて30分ほど放置し完全に乾いたら食器棚にしまうようにしている。これで食器棚の中の湿気防止になっているはず。 掃除機をかけたら、畳の部屋には濡らした新聞紙をちぎっては投げちぎっては投げして、ほうきで掃き出す。 六畳間と四畳半と三畳、家具もあるので大した面積でもない。掃除機をかけたばっかり! というのに、湿った新聞紙に絡まってくるホコリのなんと多いことか! 思わず「イヨッ! えらいぞ新聞紙っ!」と声かけたくなるほどだ。
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