「一人暮らし」の長女はバイト代で、「実家暮らし」の次女は親が生活費をまかなっています。同じ大学生なのに「不公平」でしょうか?
学校の近くで一人暮らしを始める大学生がいれば、実家から通学する学生もいます。同じ家族でも長女は一人暮らし、次女は実家暮らしといったケースもあるでしょう。 一人暮らしの長女はバイト代で生活費をまかなっているのに、次女は実家暮らしで悠々と生活している場合、不公平になっているのではと思うこともあるでしょう。 そこで今回は、一人暮らしと実家暮らしの大学生の生活費や、それぞれのメリット・デメリットについて調べてみました。生活費をバイト代でまかなう長女と実家暮らしの次女の生活が不公平だと感じられる場合の対策もご紹介しますので、参考にしてみてください。 ▼扶養内で働いてるけど、労働時間が「週20時間」を越えてしまった!「社会保険」に加入する必要はある?
一人暮らしと実家暮らしの大学生の生活費を比較
独立行政法人 日本学生支援機構の「令和4年度 学生生活調査結果」によると、大学学部(昼間部)における学生生活費は以下の通りです。 ・自宅:164万3000円(学費:121万8000円/生活費:42万4000円) ・アパート等:212万4000円(学費:105万2000円/生活費:107万2000円) 同調査から、一人暮らしをする場合の学生生活費は実家暮らしと比較して48万円ほど高いことが分かります。学生の収入状況については、大学学部(昼間部)の収入総額は平均196万7400円で、内訳は以下の通りです。 ・家庭からの給付:109万6900円 ・奨学金:40万7600円 ・アルバイト収入:37万5900円 ・定職・その他:8万7000円
一人暮らしで生活費をバイト代でまかなう長女の負担は大きい!? 実家暮らしの次女と比べると不公平?
学生が生活費をどのようにまかなっているかは、各家庭や居住形態などによって異なります。一人暮らしをしていて、生活費は自分で稼ぐバイト代でまかなっている学生もいれば、実家暮らしをしていて、生活費は親がまかなっている学生もいるでしょう。 一人暮らしの生活費は平均で107万2000円ですから、長女はバイトで毎月9万円ほどを稼がなければなりません。 経済的な面だけをみると不公平に感じられるかもしれませんが、大学の近くであれば通学時間が短くなり、自由な時間を趣味やサークルなどに使えるメリットがあります。 一人暮らしであれば、人を家に呼んだり一人で自由に過ごしたりもできます。掃除や洗濯を始め、生活費のやりくりも自分で行わなければなりませんが、生活力がついて自立につながるでしょう。 実家暮らしは経済的な面で負担が少なく、家事全般も親がしてくれて楽に感じる学生もいます。一方で通学に時間をとられたり、自由に過ごせなかったりするデメリットも考えられます。一人暮らしと実家暮らしには、経済的な面以外にもそれぞれにメリット・デメリットがあり、不公平に感じられるかは本人たちが何に重きを置くかによるといえるでしょう。