【堂本光一 コンマ一秒の恍惚Web】角田選手は後半戦でさらにもう一歩、飛び抜けてほしい
連載【堂本光一 コンマ一秒の恍惚Web】RACE14 今週末の第15戦オランダGPから2024年シーズンの後半戦がスタートする。マックス・フェルスタッペンは母国オランダでポール・トゥ・ウインを3年連続で達成しているが、今回はマクラーレンやメルセデスのドライバーたちが大きく立ちはだかりそうだ。 【写真】後半戦の見どころを語る堂本光一 夏休み前の数レースはライバルを相手に苦戦を強いられた王者フェルスタッペンは、母国への凱旋レースで悪い流れを断ち切ることができるのか? * * * ■予想を超えたドラマが展開された前半戦 今年の3月にバーレーンでスタートした2024年シーズン。開幕戦ではマックス・フェルスタッペン選手が圧勝し、2位にはセルジオ・ペレス選手が入り、レッドブルはワンツー・フィニッシュを決めました。 その後、レッドブルとフェルスタッペン選手は開幕からの5戦で4勝と圧倒的な強さを見せつけました。僕は正直言って、「ああ、今年もレッドブルとフェルスタッペンがこのまま独走してチャンピオンになるんだな。今シーズンは優勝争いを除外して、2位以下の戦いを見て楽しむしかないかな」と思っていました。 ところがシーズン序盤を過ぎたあたりから徐々に風向きが変わって、レッドブルの対抗馬としてまずフェラーリが名乗りを上げてきて、その後、マクラーレンが大躍進し、夏休み前の数戦ではメルセデスも優勝争いに加わってきました。 レッドブル圧勝ムードはいつの間にか吹き飛んで、サーキットごとに目まぐるしく勢力図が変わってきました。結果的にシーズン前半の14戦を終えて、7人のウイナーが誕生しています。シーズン序盤の頃は、まさかこんなにも大混戦になるなんて予想もしていませんでした。 チャンピオン争いはレッドブルとフェルスタッペン選手が首位の座をキープしていますが、ランキング2位のマクラーレンとランド・ノリス選手はポイント差を急速に詰めてきています。後半戦でドライバーとコンストラクターの両選手権で順位がひっくり返る可能性は十分にあると思います。