衝撃50Gの大クラッシュも、コラピント決勝出場へ。再検査受け問題なし……マシンもなんとか修復
ウイリアムズのフランコ・コラピントは、F1ラスベガスGPの予選Q2のアタック中、ターン16左側のウォールにヒットしたことをきっかけに大クラッシュ。マシンは大破したものの、コラピントは無事に自力でマシンから脱出した。 【リザルト】F1ラスベガスGP決勝レーススターティンググリッド(暫定) ただこの事故によりコラピントは、50Gもの衝撃を受けた。コラピントは身体に問題はないと報告したが、検査のためにメディカルセンターに搬送。脳震盪の症状がないかをさらに確認するため、レース当日の朝に再び検査を受けるよう指示された。 この再検査の結果、コラピントの身体に問題がないことが確認されたため、現地時間の23日(土)22時(日本時間24日15時)にスタートする決勝レースへの出場が許可された。 「昨日の予選でのフランコの事故を受け、彼は本日、イベントのメディカルチームによる徹底的な追加の検査を受け、今夜のラスベガスGPに出場することが許可された」 ウイリアムズはそう声明を発表した。 「フランコの体調は、我々にとって最優先事項である。このような重大な事故の後、彼がレースに出場できるほど回復できたことに安堵している。フランコの心身を最優先に考え、彼が受けた素晴らしい治療にあたってくれたメディカルチームのスタッフに感謝する」 マシンもなんとか修復が叶うようだ。しかしパルクフェルメルールを守ることはできなかったため、コラピントはピットレーンからスタートすることになる。 「フランコのマシンを修理するために、夜通し懸命に働いてくれた素晴らしいガレージのメンバーと、応援し続けてくれたファンやパートナーに心から感謝したい」 「修復に伴ってセットアップを変更することができたため、フランコはピットレーンからレースをスタートすることになる」 ウイリアムスの声明には、そうも記されている。 ただウイリアムズのメカニックたちにとっては、厳しい日々が続いている。サンパウロGPでは2台のマシンがクラッシュし、現地での修復作業を余儀なくされた。またコラピントは決勝でもクラッシュしたため、ファクトリーでも修復作業が行なわれ、ラスベガスに向けて2台のマシンを仕様通りに直すため、多くの努力が強いられた。そして今回だ。 しかも今回のラスベガスGPは、シーズン最終盤の3連戦初戦。ウイリアムズはスペアパーツ不足に苦しんでいることを公言しており、今回の事故が残り2レースにどんな影響を与えるのか、まだ明らかになっていない。
Filip Cleeren