早産・指定難病・医療的ケア…娘たちの命と向き合い乗り越えてきた。その過去に迫る
四女のさらちゃんが誕生
2024年2月、いとつむぱぱさん家族に四女のさらちゃんが生まれました。 「命を授かったときは本当に嬉しかったです。それと同時に、これまでの3人の娘は出産まで順調にいかなかったので、今回もまた何か悪いことを告げられないか毎日が不安でした。そんな親の心配をよそに、さらちゃんは元気に生まれてきてくれました。管を何ひとつつけず、自分の力で息をして、かわいい声で泣いてくれる姿を見てとても感動しました」 これまで子ども2人を亡くし、1人は医療的ケアを必要としていることに対して、どこか他人と比べて落ち込むことが多かったといういとつむぱぱさんですが「さらちゃんの誕生は、我が家に希望の光を照らしてくれました」と語ります。 つむちゃんは妹のさらちゃんのことが大好きで、離乳食を食べさせてくれたり、ベビーカーを押してくれたり「お姉ちゃん」をしてくれているといいます。好きすぎる思いが強まり、力強く抱きしめてさらちゃんに泣かれてしまうこともしばしば。 「思い返すと亡くなったひろちゃんとの時間は、つむちゃんの思い描いていたお姉ちゃんとかけ離れていたと思います。ひろちゃんにできなかったことを今、さらちゃんにしてあげる様子を見るのはとても幸せです」 たくさんの苦難を経験してきたいとつむぱぱさんですが、家族の絆が深まったように思うといいます。 「慌ただしい日々の子育てに悩むこともありますが、命と向き合う厳しい日々を経験したことで、何気ない日常がとても幸せに感じるようになりました。おかげさまでつむちゃんも家族思いの子に育ってくれています。お互いを思いやりながら、笑顔のある毎日を過ごしたいと日々考えています」
いとちゃんとひろちゃんが繋いでくれた命
「これからも、家族の幸せを第一に過ごしていきたいと思っています」と語るいとつむぱぱさん。 「今ある幸せは、いとちゃん、ひろちゃんがこの世界に生きてくれていたからだと思っています。朝晩、家族みんなが2人に『おはよう』『行ってきます』『ただいま』『おやすみ』と自然に言えるような家庭を作っていきたいです」と話してくれました。 いとちゃん、ひろちゃんが繋いでくれた命。つむちゃんとさらちゃんは、2人の分までさまざまな世界を体験し、楽しんでくれるでしょう。そしていとつむぱぱさん家族を、いとちゃんとひろちゃんが空から見守ってくれているように感じます。 つらく悲しい経験をしながらもSNSで発信していくいとつむぱぱさんの姿に、同じような経験をされた方はもちろん、何気ない日常を大切にしていきたい、そして幸せに感じられるよう過ごしていきたいと考えさせられた方も多いのではないでしょうか。
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