「トイレの度にハンドソープを使うのはもったいない」といって、帰宅時以外は「水だけ」で手を洗う夫。正直汚いのでやめてほしいのですが…。
「トイレの度にハンドソープを使うのはもったいない」という考えに、もしかしたら共感できる方もいるかもしれません。 しかし、家族の健康を守る上で、手洗いはとても大切です。帰宅時以外にも、さまざまなものに触れるため、水だけでは不十分なのではないかと心配になるでしょう。 今回は、安全な手洗い方法について考えてみたいと思います。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
1日に4回以上手を洗う人が約8割、平均手洗い回数は8.9回
ライオン株式会社が全国の20~69歳の男女5000人を対象に実施した調査の中で、1日の手洗い回数についても明らかになりました。調査では、1日に4回以上手を洗う人が約8割に上り、大多数が日常的に手洗いを行っていることが分かりました。全体の1日あたりの手洗い回数の平均は8.9回です。 また、外出先から自宅や職場に戻った際には約7割の人が必ず手を洗い、その際にハンドソープを使用していることも判明しました。一方で、帰宅時に手を洗わない人は5.5%、手洗いはするもののハンドソープを使わない人も7%いました。 さらに、自宅で食事の前に毎回ハンドソープを使用して手を洗う人は約36%で、逆に手洗いをしない人は2割ほどいることが分かりました。家の中なら手は汚れていないと考え、食事前の手洗いを省略する人もいるようです。 ■家の中も汚れている ライオン株式会社は、家庭内で想像以上に汚れている場所として、テレビのリモコンや、冷蔵庫のドアなどを挙げています。これらは多くの人が頻繁に触るため、どうしても汚れが付着し、不衛生な状態になりやすい傾向があると考えられます。 また前述の調査の中で、家庭内で物を介して菌が移動する様子を確認しています。具体的には、野菜を洗った人が冷蔵庫のドアを触った後、手を洗った別の人が冷蔵庫のドアに触れると、菌がその人のきれいな手に移ることが分かりました。 以上のことから、手を洗わずに食事やおやつを食べると、体内に菌が入るリスクがあるといえるでしょう。例え家の中であっても、実際には手に菌が付着している可能性があるということです。