デビューから2年足らずで『フェラーリ296 GT3』が100勝達成。節目はワン・ツーで飾る
2024年12月7日、フェラーリのGT3カーである『296 GT3』は、デビューからわずか2年足らずでスポーツカーレースでの勝利数を“100”の大台に乗せることに成功した。 【写真】AsLMS開幕戦セパンで優勝した57号車フェラーリ296 GT3のドライバーたち。(左から)内田優大、ダニエル・セラ、エステバン・マッソン この偉業は、先週土曜日にセパン・インターナショナル・サーキットで開催されたAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズ開幕戦で達成された。100勝目は内田優大とエステバン・マッソン、ダニエル・セラの3名がドライブしたカーガイの57号車フェラーリ296 GT3が記録。このクルマはマレーシアでの4時間レースで勝利したが、同じくGTクラスに参戦するAFコルセの51号車が2位に入ったことで、フェラーリは記念すべき勝利をワン・ツー・フィニッシュで飾っている。 オレカのファクトリーで組み立てられるフェラーリのGT3カーは、は2023年1月のデビュー以来、1年後のデイトナ24時間でのクラス優勝やデビューイヤーのニュルブルクリンク24時間での総合優勝など、このカテゴリーにおける重要なレースで優勝トロフィーを獲得している。 また、今季2024年はLMGT3クラスが新たに立ち上げられたWEC世界耐久選手権にもデビューし、296 GT3がほかのさまざなシリーズで8つのドライバーズタイトルと5つのチームチャンピオンを獲得した年に2勝をマークした。 フェラーリによると100勝のうち76勝がクラス優勝、24勝が総合優勝であるという。 「セパンで達成した結果は私たちフェラーリの誇りであり、このプロジェクトの優秀さを証明するものだ」と語るのは、耐久レース部門のグローバルヘッドであるアントネッロ・コレッタ。 「LMGT3仕様を含む私たちの296 GT3は、競技デビューからわずか2年足らずで100勝というマイルストーンに到達した」 「この期間に今年のデイトナ24時間レースにおけるGTDプロクラスでの優勝や、フェラーリ史上初となった2023年のニュルブルクリンク24時間レースでの総合優勝など、並外れた結果を達成した」 「アジアン・ル・マン・シリーズという非常に競争の激しいレースにおいて、この100回目の成功に貢献し、すでに輝かしい2024年シーズンの締めくくりをさらに記憶に残るものにしてくれた、当社のオフィシャルドライバーであるダニエル・セラをはじめとするドライバーとカーガイチームを祝福したいと思う」 「この通算100勝という結果は、最近ジェッダで開催されたGTワールドチャレンジ・ヨーロッパでの(エンデュランス・カップ)タイトル獲得と、296 GT3が世界選手権にデビューした最初のシーズン中に富士スピードウェイとバーレーンで優勝したことによってさらに強調されている」 [オートスポーツweb 2024年12月10日]