アロンソ、マネジメントするボルトレトに太鼓判「ウチの子は、2025年のルーキーの中でベスト!」
2025年のF1は多くのルーキーが参戦する予定だが、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はザウバーからF1デビューする2024年のF2王者、ガブリエル・ボルトレトに太鼓判を押している。 ブラピ主演映画『F1』公式ティザー映像 2025年は、メルセデスが期待を寄せているアンドレア・キミ・アントネッリがいきなりトップチームからF1にデビューする他、オリバー・ベアマンとジャック・ドゥーハンがハース、アルピーヌからそれぞれF1デビューを飾る。 今季のF2王者に輝いたボルトレトは、マクラーレン育成ドライバーという身ながらザウバーからオファーを受け、ニコ・ヒュルケンベルグと共にアウディのワークス化を控えたチームのドライバーとなった。 さらには、レッドブルがセルジオ・ペレスを去ることになった場合、今季のF2ランキング2位のアイザック・ハジャーがRBのシートを獲得する可能性もある。 ベアマンはF4で2度のチャンピオンに輝き、F3とF2でもレースウイナーだった。4つのシングルシーター選手権でチャンピオンに輝いたアントネッリは、フォーミュラ・リージョナルからF2へステップアップした今年、ランキング6位に終わったものの、素晴らしい才能の持ち主として広く評価されている。 しかし、ボルトレトのキャリアを管理するA14マネージメントを率いるアロンソは、そうした有力ルーキーたちはボルトレトの足元にも及ばないと考えている。 アロンソは「彼(ボルトレト)がベスト」だと語り、その高い一貫性を称えた。 「彼はF3のルーキーシーズンでチャンピオンになった。F2でもルーキーシーズンでチャンピオンになった」 「若い世代についての話題が多いのは知っている。来年も多くのルーキーたちがいて、彼ら全員が非常に才能がある。だがベストはガブリエルだ。彼は同じマシンに乗って、コース上でそれを示したんだ」 「来年、彼が他のルーキーたちと同じマシンを使えないのは明らかだが、彼の方がより優れていることを忘れないでほしい。これまでもそうだったし、これからもそうだろう」 ボルトレトは今季のF2で2勝。これはハジャー(4勝)やベアマン(3勝)より少なく、アントネッリと同じ勝利数だが、最も安定したドライバーだったからこそF2でチャンピオンを手にできた。 22レース中21レースでトップ10フィニッシュを果たし、ラスト7戦でトップ5となった。これがハジャーと最大35.5ポイントまで開いた差をひっくり返してタイトル争いを優位に進めた理由なのだ。 マクラーレンがすでにランド・ノリスとオスカー・ピアストリという盤石なラインアップを備えていたことから、F1への先行きは不透明だったボルトレト。しかしアウディがワークス参戦に向けて勢いのある若手を求めたことから、彼はマクラーレンを離れF1デビューを果たすことになった。 今季F1コンストラクターズランキング最下位に終わったザウバーで、ボルトレトがどんな走りを見せるのか。アロンソの評価は正しいのか? 興味深いトピックとなるだろう。
Benjamin Vinel